メッセージ from KK2

KK2weekly【メッセージfromKK2】(第888号 2025年5月2日発行)byAVCC

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スマホでひらく「新たな人生の扉」

久保田了司
一般財団法人AVCC 理事長
霞が関ナレッジスクエア(KK2)代表

 今日本は、「Society 5.0(デジタル社会)」を目指し進化しています。これは、AIやIoTといったデジタル技術を活用し、経済発展と社会課題の解決を両立させ、誰もが快適で活力ある生活を送れる人間中心の社会です。このデジタル社会において、「健康で文化的な最低限度の生活」を保障されなければなりません。その実現に欠かせないのが、インターネット環境と情報端末(スマートフォン)の活用です。そして全ての人が繋がるIoP(Internet of Persons)を実現することが必要です。

 一方「超高齢社会×デジタル社会」アンケート調査(2023年度 AVCC実施)の結果では、65歳以上の一人暮らしや高齢者のみの世帯において、実に3人に1人(33%)が「スマホを持っていない」、あるいは「持っていても活用できていない」状況です。これは単に「持っているか、いないか」の問題ではなく、スマホを使える人と使えない人の間に、情報やサービスの格差、いわゆる「デジタルデバイド」が生まれ、社会的な孤立や不利益につながる「分断」を生んでいます。

 若者や現役世代は、仕事や日常生活で自然とスマホスキルを身につけます。しかし、高齢者にとっては、ご自身の「学びたい」という意欲がない限り、スマホ活用へのハードルは高いままです。多くの高齢者が、スマホを活かす生活が便利で、お得で、楽しいという、具体的なメリットを知りません。あるいは十分に知らされていません。ネットスーパーで重い荷物を届けてもらう、オンライン診療で通院の手間を省く、遠方の孫と顔を見て話す、防災情報をいち早く得る…。スマホは、高齢者の生活の質(QOL)を高める大きな可能性を秘めています。この可能性を知り、「自分もやってみたい!」という気持ちを持つこと。それがスマホ活用の大切な第一歩です。高齢者の背中を押すビデオ『スマホでひらく「新たな人生の扉」』を制作しました。多くの高齢者に観ていただければ幸いです。


ビデオ『スマホでひらく“新たな人生の扉”』

 さて、高齢者が「自分もやってみたい!」と思えばすぐにスマホが使えるようになるのでしょうか?実はこれがとても難しいことを私たちは経験しました。3.11東日本大震災後の2012年から2019年コロナ禍前まで、岩手県大船渡市末崎町で活動した「デジタル公民館まっさき」では、公民館にWi-Fi環境を整備し、地域住民を対象に東京から出向いた学生・ビジネスパーソンがパソコン・スマホ利活用「1対1レッスン」を年に何回も開催しました。この寄り添う活動により人と人の絆は明らかに強くなりましたが、住民個々のデジタルリテラシーが向上したかについては忸怩たるものがあります。 反省点として、(1)ご自身の生活でのデジタルツールの必要性が低い。(2)日常的に分からないことを尋ねる相手が身近に居ない。(3)機能が複雑で使い方がおぼえられない。(4)情報漏洩や詐欺被害等トラブルを怖れる。(5)機器や回線料等費用負担を警戒する。等があげられます。「分断」を少しでも解消するために私たちは何をしたらいいのか?読者の皆さまのお考えやお知恵をお借りしたく、高齢者のデジタルデバイド問題解消アンケートを用意いたしました。是非皆さまにご協力いただきたくよろしくお願いします。

 高齢者が意欲を持ってスマホを手に取り、子や孫や地域の有志が寄り添えば、「新たな人生の扉」をひらくことになります。デジタル社会の恩恵から誰一人取り残されることのないように、共に考え、共に学び、共に担う社会をめざしたいと思います。

公式YouTubeでAI読み上げ動画も掲載中!

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