メッセージ from KK2

KK2weekly【メッセージfromKK2】(第902号 2025年8月8日発行)by AVCC

「グローバル社会と日本人」を再考する-多様な今に向き合う-

伊庭野基明
一般財団法人AVCC理事
KK2グローバルキャリアカウンセラー

 冷戦終結後から2000年代前半にかけて、日本では「グローバルスタンダード」という言葉をはじめ、「グローバル」がキーワードとなり、海外を目指す動きが広がりました。私も当時、リスキリングの一環として学んだ「キャリアカウンセリング」を軸に、グローバル人材の育成を志しました。皆様のご支援もあり、20年間にわたり、日本人の留学支援や企業のグローバル採用、そしてここKK2でも、「グローバル」をテーマに活動してきました。

2017年の「グローバル社会と日本人に求められる力」では、「世界はITとグローバルの両輪で進化している」と紹介しました。停滞が続いていた日本に向けては、過去から脱却し、世界基準で「どう生きるか」を共に考えることを提案してきました。しかしながら、いま世界を見渡すと、希望の道としての「グローバル」は、必ずしも一枚岩ではありません。多様な文化との出会い、価値観の広がり、自由な交流といったポジティブな評価がある一方で、格差の拡大、社会の分断、価値の押しつけといった複雑な側面も目立ちます。「グローバルと日本人」は、今、その意味の再考が求められているのです。

 さて、7月の選挙期間中の論点の一つに、「日本人ファースト」という言葉がありましたが、その表現に、違和感を覚えた方々もいたのではないでしょうか。これは将来、この2025年夏が、日本人が「内なるグローバル」について再考し始めた分岐点として語られるかもしれません。今、世界では、多くの「今」を生きる人々が、互いをどう理解し合い、つながり、共に生きていくかが問われています。私事ですが、「グローバル・キャリアカウンセラー」という肩書も、アップデートの時を迎えているかもしれません。「どう生きていくか」を考えること――それは、先ほどの違和感をどう乗り越えるかに繋がります。戦後80年間に語られてきた「日本人論」を超えて、今ここで「グローバル」という意味を再考し、多様な今が交差する場としての「どう生きるか」を考えることではないでしょうか。

 10月10日開催予定の第12回デジタルTERA小屋では、プロゴルファーであり、現在は大学の准教授を務める石原端子さんをお迎えし、「競技人生のその先」をテーマにトークセッションを行います。会場・オンラインのハイブリッド開催となりますので、ご都合のよい方法でぜひご参加ください。

伊庭野さん 伊庭野基明
1974年慶應義塾大学卒。KK2グローバルキャリアカウンセラー。一般財団法人AVCC理事

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