3つの健康を保ち、Society5.0を生き抜こう
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秋田 義一
一般社団法人話力総合研究所 理事長
一般財団法人AVCC理事
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政府は我が国がめざすべき未来社会の姿をSociety5.0としています。狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く新たな社会です。「持続可能性と強靭性を備え、国民の安全と安心を確保するとともに、一人ひとりが多様な幸せ(Well-being)を実現できる社会」とのことです。より便利な社会になるということでもあるのでしょう。
ところで、みなさんは健康を気にしていますか?健康を維持するために、バランスの良い食事を気にかけていますか?偏食しないことが大切ですね。運動していますか?毎日ウォーキングしている人もいるのではないですか。農耕社会の頃は、おそらく日常生活そのものが運動でしたから、特に意識して運動する必要はなかったのかもしれません。工業社会になって、電車や自動車で移動できる便利な世の中になりました。当然、運動量が減りますね。それゆえ、意識的に運動しなければならなくなったのではないでしょうか。
情報社会になり、自ら得ようとしなくても、どんどん情報が入ってきます。便利な世の中になりました。その一方で、「情報の偏食」が問題になっています。慶應義塾大学大学院教授の山本龍彦先生が「情報的健康」を実現するにはどうしたらよいのか、KK2デジタルTERA小屋で解説なさっていらっしゃいます(「情報的健康について―アテンション・エコノミーにどう向き合うか」第5回 デジタルTERA小屋 山本龍彦さん)。また、久保田了司さんの『私は「情報的健康」なのだろうか?』メッセージ from KK2第910号は記憶に新しいですね。
さて、世の中が便利になればなるほど、人とかかわる機会が減っています。コンビニやスーパーのセルフレジ、居酒屋やレストランでは専用端末やスマホで注文。オンラインでの会議。オンラインでは相手の表情やしぐさなどがわかりにくいです。相手を気にせず一方的に話してしまう傾向にありませんか。
人とかかわることが話す・聴く、コミュニケーションの練習になっていたのです。その機会が知らず知らずに失われています。徐々にその影響が顕在化しています。外部の人から依頼されたことを関係者と共有できていない。人と対面でどのようにかかわればよいかわからない。無表情で応対してしまう。新入社員が電話に出るのが嫌で会社を辞めてしまう。今後ますますこうした問題が増えてくるでしょう。それゆえ、コミュニケーションの健康、対話的健康を意識する必要があります。みなさんは、ご自身のコミュニケーション能力の強み弱みを把握していますか?バランスの良いコミュニケーション能力をお持ちですか?毎年健康診断を受けますね。これからの時代、健康診断とともに、情報的健康診断、対話的健康診断も必要です。
話力コミュニケーションチェック(WCC)は、一般社団法人話力総合研究所が掲げる、「話す力」「聴く力」を体系的に学び、育てるための「話力理論」に基づいて開発されました。「話す内容」だけでなく、「どのように伝えるか」「相手との関係の中でどうかかわるか」など、実践的なコミュニケーション力を高めるための総合的な枠組みです。 WCCは、ご自身の話力を客観的に確認できるツールです(KK2Web会員は無料で利用可能です)。結果はスタート地点にすぎません。「話し方」「聴き方」を意識し、しごとや日常生活において、よりよいコミュニケーションを図るための第一歩です。ご自身の特性を知り、今後の成長へのヒントとしてWCCをご活用ください。心身の健康、情報的健康、対話的健康、3つの健康を保ち、Society5.0をよりよい社会にしようではありませんか。
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