伝説の休日に寄せて「第29回JFFW基調講演」
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鎌田 修広
株式会社タフ・ジャパン 代表取締役社長
レジリエンス人材育成トレーナー
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この度も貴重な出番をいただき心より感謝申し上げます。私は株式会社タフ・ジャパン(日本の備えに貢献する会社)の代表として15年目を迎えますが、KK2をはじめ全国35のチームに妄想を実現するためのサポートをしていただいております。
様々な活動の中心軸に消防職団員90万人の応援団長がありますが、10月25日(土)第29回JFFW交流会in岡崎が開催され、基調講演の機会を頂戴しました。偶然ですが日本に女性消防吏員が誕生したのは1969年で、私と同い年です。しかも今回は第29回(にく)なので「消防筋肉」の著者である私が選ばれたのかもしれません。*JFFW(Japan Fire Fighting Women’s Club)令和6年4月1日現在、消防職員数は16万8,898人(うち女性消防職員数は6,705人)出典:令和6年版 消防白書(第2章 第1節 消防体制)
交流会には全国各地から消防吏員が160名ほど集結(7割女性)。総務省から消防庁長官や岡崎市から市長が参加される中、地元大学生によるダンスのオープニングで会場は一気に盛り上がりました。
前半の講演会は今年度総務省消防庁内で行われている「消防本部における女性活躍推進に関する検討会」の座長を務める日本体育大学保健医療学部の中澤真弓教授から、「災害・防災におけるジェンダー不平等」「女性消防吏員のキャリア形成」等の内容が主でしたが、「クリティカル・マス」という臨界質量の話が印象的でした。その質量を超えると連鎖的に核分裂反応が起きる最小の質量のことで、政治学では3割が通説。1人(少数)では飲み込まれるが3割前後を超えると“象徴”から社会や組織で変化を起こす力に転換するという、実に興味深い話でした。
中盤は皆さんお楽しみの分科会。(1)みんなどうしてる?仕事と家庭の両立、(2)心と体を健康に保つ!、(3)安全管理と現場活動、(4)キャリアプランを作成しよう!に分かれ、約2時間熱い交流タイムが行われました。
最後は私の基調講演。テーマ「異業種から学ぶ、災強・最幸のチームづくり」の中で、群馬県渋川消防のチームづくりやNASAの実験では、男女混成編成こそ最高のチームであり、パフォーマンスが高くなるので宇宙飛行士は4割が女性という話などをお伝えしたのですが、宇宙飛行士は臨界質量3割を超えているので納得でした。参加者全員が立ち上がって手を繋ぎ、会場いっぱいに響き渡る大きな声でワン・ツー・スリー「チーム!!!」と「なでしこJAPAN」のように叫んだ瞬間は一生忘れないでしょう。そして、私がラストに一番お伝えしたかったことは、「まず、皆で映画を見に行きませんか?」というメッセージ。会場では、誰も知らなかったようですが、50年前の10月24日はアイスランドで「女性の休日」が実施された伝説の日、そして講演当日の10月25日は映画「女性の休日」の公開日だったのです。この映画では、つどいの重要性や共有することの大切さを伝えているのですが1番は男性側に求める意識の変化のようです。試写会では98%が女性だったので、違和感や疎外感等様々な感情がわき起こったという男性の記事もありました。私もつい先日、山形から新潟へ移動する際、代行バスに乗車したのですが、9割が女子高生の中、ど真ん中の補助席に1時間座るという経験をしました。このことは、消防業界等で女性が経験していることに似ています。その何分の一程度のものでしかないにしても、近しいものを映画で追体験できるかもしれません。男性も含めた多くの方が映画「女性の休日」を観るべき理由が見えてくるように思いましたので、まずは自ら行動を起こす意味で、早速渋谷の映画館を予約しましたので観に行ってきます。
最後に、私がモデレーターを務めますプログラムをご紹介させていただきます!11月7日(金)19:00から、KK2にて「伝説の元消防長から学ぶ組織のV字回復力 ~渋川消防の挑戦と軌跡~」を開催します。全国から視察が殺到する群馬県渋川市の渋川広域消防本部は「思考停止状態」から「自ら考え行動する」最強組織へと大転換を成し遂げました。その中心にいた伝説の元消防長・青山省三さんをゲストにお迎えし、逆境を力に変える「V字回復力」を語っていただきます。普段知ることのできない消防現場のリアルから、あなたの職場や仕事に活かせるヒントを見つけましょう!ぜひ皆様のご参加をお待ちしてます!
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