メッセージ from KK2

KK2weekly【メッセージfromKK2】(第917号 2025年11月21日発行)by AVCC

10月10日をふり返る

石原端子
沖縄大学准教授
一般財団法人AVCC評議員

 11月半ばを過ぎ、沖縄も最高気温がようやく30度を下回る日が増えてきました。湿度もほどよく、蒼く澄んだ空を仰げるこの時期が大好きです。朝のランニングコースに、トックリキワタという名の木が何本も並ぶ道があります。それぞれの幹がほんとうに個性的で、眺めていて飽きることがありません。ちょうど今は、鮮やかなピンク色の花を咲かせています。

メッセージ画像
ランニングコースにある「人面トックリキワタ」/トックリキワタの原木(天野株)/トックリキワタの花 *筆者撮影

 さて、10月10日に開催された第12回デジタルTERA小屋に「スポーツの力で こころを育てる ~女子プロゴルファーが選んだ、教育者の道~」という大きなテーマで出演させていただきました。対面とオンラインのハイブリッドによる90分番組で、現在アーカイブ配信でご視聴いただけます。

 ありがたい機会である一方、当日はとても緊張しました。実は開始40分過ぎた頃からお腹にぐっと差し込まれるような痛みを感じていました。おそらく緊張がピークに達していたのだと思います。あの日の緊張感について、改めてふり返ってみたいと思います。途中、伊庭野さんから「こころと身体をコントロールするとは、どういうことなのか」との深堀質問がありました。その時私は、質問の意図をしっかり確認しないまま回答をしておりました。会話が少しかみ合ってないかも、と思ったことを覚えています。今となっては「Liveで起こっていた異変」をネタにお話しすることもできたのでは、とちょっぴり悔しい思いがしております。例えば「今、ものすごく緊張をしている自分がいます。身体にも異変を感じています。この状態を変えるために、実は今、伊庭野さんとお話をしつつ、もう一人の私は、緊張の要因が何かを確認するために独りで思考してみたり(こころからのアプローチ)、しずかに深呼吸を繰り返してみたり(身体からのアプローチ)しています」そんなふうに、リアルタイムの自分をそのままお伝えできたかもしれません。

 もう一つ、返答に大変困った質問がありました。「箱根駅伝予選会メンバーから漏れた選手にどんな声掛けをしますか」という内容でした。何度もうぅ~~~んと唸りながら結局お応えすることができませんでした。理由は単純で、その選手のことを私は何一つ知らなかったからです。メンタルサポートの場面とは、選手の困りごとを丁寧に聴きつつ一緒に対処方法を考えていく協働作業です。想像で一般的な回答をお伝えすることはできたでしょうが、それは質問者のためにも、選手のためにもならないと感じました。とはいえ、それでも何かお伝えしたほうがよいのではと揺れる自分も確かにいました。

 帰沖後も、しばらく自分の発した言葉を反芻しておりました。そこでハッと気づいたことは、この揺れる時間こそがご褒美なのだと。還暦近くなりまだまだ学んでね、とのメッセージを頂けたのです。引き続き大切にしたいことは何かを意識しながら丁寧に生きていきたいと思います。ご参加くださったみなさま、貴重な機会をくださったKK2のスタッフのみなさま、ありがとうございました。

石原端子
鳥取県出身。鹿屋体育大学卒。大学卒業後プロゴルファーをめざしプロテストに合格。椎間板ヘルニア発症を機に大阪体育大学大学院にてスポーツ心理学を学ぶ。現在、沖縄大学専任教員、スポーツメンタルトレーニング上級指導士。
[KK2出演プログラム]
第12回デジタルTERA小屋 スポーツの力で こころを育てる ~女子プロゴルファーが選んだ、教育者の道(2025年)
第33回エキスパート・スタジオ プロゴルファー 石原 端子 さん(2014年)

公式YouTubeでAI読み上げ動画も掲載中!

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