恭賀新年:分断をうめる薬は「感謝」しかない
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久保田了司
一般財団法人AVCC 理事長
霞が関ナレッジスクエア(KK2)代表
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皆さま、明けましておめでとうございます。メッセージfromKK2をご覧いただいている皆さまのご多幸とご健勝を心よりお祈り申し上げます。KK2は本年も「共に考え、共に学び、共に担う社会へ」をミッションに、デジタル公民館®活動を続けてまいります。
令和八年、私たちが直視すべき大きな課題が「分断」です。賃上げや物価高の影響は、企業規模や業種、地域、世代によって異なります。賃上げの余力がある企業と、コスト増を吸収できない企業に分かれ、都市と地方の格差、さらに世代間の負担感の違いも加わり、溝が広がっています。
デジタル技術・AI活用についても、恩恵を受ける者と受けることができない者では限りなく格差が拡がり、さらにSNSのフィルターバブルは、異なる意見を“敵”と見なし、対立を先鋭化させがちです。
また見過ごせないのが、ポピュリズムや不安の広がりと結びつきやすい排外主義(よそ者たたき)の風潮です。私たちは今こそ、「誰かを排除して安心を得る」のではなく、地域や職場で共に暮らし働く一人ひとりと、丁寧に向き合う必要があります。
 「感謝」久保田了司
こうした分断をうめる出発点は「感謝」です。感謝とは「自分の力だけで成り立っていると思い込む心」を解きほぐし、自分を支える様々な存在に気づき、言葉と行動で返していく姿勢だと考えています。「お蔭さまで」「お互いさまで」と気づくことで、相手を属性で括る先入観をいったん脇に置き、「対話」の余地が生まれます。そうした一人ひとりの心の通い合いこそが、私たちを「分断」に負けない、レジリエントな社会へと導いてくれます。
お正月の“ミニ実践”をご提案します。できるものを一つだけでも実践してはいかがでしょうか。
・一日一回、身の回りの人に「ありがとう!」と声をかける。
・意見が異なる相手に、反論の前に“質問を一つ”返してみる。
・自分の課題に対して、情報源は二つ以上持つ。
本年もKK2をどうぞよろしくお願いいたします。
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