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メッセージ from KK2
KK2weekly【メッセージfromKK2】(第948号 2026年6月26日発行)by AVCC
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自分の感受性くらい
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古賀 伸明
元連合会長
公益社団法人国際経済労働研究所会長
一般財団法人AVCC理事
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「現代詩の長女」と呼ばれ、戦後の日本を代表する詩人・茨木のり子が、今年で生誕100年、没後20年の大きな節目を迎えた。戦争を経験し、高度経済成長や社会の変化を見つめながら、彼女は常に自分の言葉で時代と向き合った。
19歳で敗戦を迎え、焦土の中から言葉を紡ぎ始めた茨木。凛とした強さと深い精神性を持つ多くの名作を生み出した。彼女の眼差しは、社会の不条理を鋭く批判しながらも、日常の小さきものへの愛に満ち、人を励ます力強い言葉で今もなお多くの読者に愛されている。
戦後の青春時代を振り返る「わたしが一番きれいだったとき」は、多数の国語教科書に掲載された。詩集「倚りかからず」は、詩集としては異例の15万部の売り上げを記録した。
彼女の詩が今なお色褪せないのは、時代や社会に流されない「個」の尊厳を、凛とした言葉でうたい上げているからだ。その言葉は時代を超え、現代を生きる私たちにも新鮮な響きをもって届く。
茨木の詩編は、自立した一人の人間として、瑞々しく、かつ背筋を伸ばして生きることの難しさと尊さを教えてくれる。そして、迷いや不安を抱える人々の背中を、これからも静かに押し続けるだろう。
代表作のひとつ「自分の感受性くらい」で、心が乾燥するのは自分のせいだと突きつける潔さは、情報過多の現代を生きる私たちの胸にも深く刺さる。他者や社会に流されず、自ら考え、生きることの大切さが力強く刻まれている。
価値観や意識、生き方までもが多様化する今日だからこそ、彼女の「自分の感受性くらい自分で守れ」という呼びかけは重みを増している。
岩波書店「茨木のり子生誕100年」特設サイト
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古賀 伸明
1952年生まれ。松下電器産業(現パナソニック)労組中央執行委員長を経て、2002年電機連合中央執行委員長、05年連合事務局長。09年から15年まで第6代連合会長を務めた。その後22年まで連合総研理事長を務め、現在は国際経済労働研究所会長。一般財団法人AVCC理事。
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