令和の寺子屋 KK2をぜひご活用下さい!
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久保田 了司
一般財団法人AVCC理事長
霞が関ナレッジスクエア(KK2)代表
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この度の「令和8年熊本地震」により、犠牲となられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。また、猛暑酷暑の中で被災地における救命・救助活動、復興支援活動等にご尽力されている多くの方々に深く敬意を表します。一日も早い復旧・復興に向けて、KK2としてできる支援に取り組んでまいります。
江戸時代の「寺子屋」は、幕府や藩が整備した公的な学校ではありません。僧侶、神職、学問を修めた武士など、地域で知識や経験を持つ人々が自発的に教え手となり、身分や家柄を問わず、地域の子どもたちに「読み・書き・そろばん」を教える、いわば民設民営の学びの場でした。こうした地域の学びの場で多くの人々が、社会で生き働くための知識やスキルを身につけました。この学びの蓄積が、明治維新以降の近代化と、Society3.0 と呼ばれる工業社会への移行を支える基盤になったといわれています。

まっさき町民文化祭にて開催した「AI体験コーナー」(2025年10月18日-19日)
令和の私たちに必要なのは、Society5.0(デジタル社会)における新しい「読み・書き・そろばん」です。スマートフォンやパソコンを使う力、インターネットで必要な情報を探す力、行政・医療・福祉・学習・金融などのサービスをオンラインで利用する力、そして生成 AI を仕事や暮らしに役立て、デジタルを通じて人や地域とつながる力です。これらは年齢にかかわらず、誰にとっても欠かせない能力です。
先月、「しごと力向上ライブラリ」で公開した「これからの AI 社会をどう生きるか」は、①「AI 社会の現在地と『情報的防衛』」、②「これからの AI 社会に求められるしごと力」、③「AI 社会と日本人のこれから」の三部構成で、合計約20分の映像教材です。ぜひご覧ください。この映像教材の視聴だけで、Society5.0(デジタル社会)での「読み・書き・そろばん」をすべての人に届けることはできません。そこで、かつての寺子屋に倣い、得意な人が不得手な人の学びを支える地域の学習環境を整えることが重要です。
KK2は、対面とデジタルを組み合わせ、地域住民が互いに学び、教え合い、つながる活動を「デジタル公民館®」として提唱しています。これは、新しい箱モノを造る構想ではまったくありません。既存の公民館・図書館だけでなく、寺院の本堂、空き店舗、廃校、企業の会議室など、地域にあるさまざまな場所を柔軟に活用するものです。とりわけ日本社会に数多い寺院は、葬儀や法要だけでなく、教育、交流、相談、文化継承の拠点として、地域に貢献する役割が期待されます。
そして、地域の ICT に詳しい住民などが知恵を持ち寄り、互いに教え、学び合います。対面での交流にオンライン講座や遠隔地の専門家による支援を組み合わせれば、地方でも幅広い学びと交流が実現できます。こうした民間主導・地域密着型のデジタル公民館®は、デジタル・デバイドの解消を進め、地域の孤立や衰退を防ぎ、人々の「生きる力」「しごと力」「地域を支える力」を育てます。
行政サービスを待つのではなく、できる人が、できる場所で、できることから始める。それぞれの地域に合った、持続可能で個性豊かな「デジタル公民館®」を、みんなの手で育てていこうではありませんか。令和の寺子屋KK2をぜひご活用下さい!
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