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メッセージ from KK2

KK2weekly【メッセージfromKK2】(第515号 2018年2月16日発行)by AVCC

自律的キャリアデザインの勧め
- 若年層こそ今取り組むべき -

伊庭野基明
KK2グローバルキャリアカウンセラー

 「キャリアデザイン」という言葉を調べてみると、「自分の生き方や働き方について具体的に構想し計画を立てること」とか、「自分の職業人生を自らの手で主体的に構想・設計すること」などとあり、要は自分の経験やスキル、性格、ライフスタイルなどを整理して、人材市場の状況を睨みながら、しごとを通じての自己実現の姿や、そこに至るプロセスを設計してゆくということなのでしょう。
 従来の日本の職場では、このような自律的なキャリアデザインの考え方でなく、日本の組織風土の中での、同質で他律的なキャリアデザインが暗黙的に存在しており、それが終身雇用、年功序列といった日本的なシステムとして認識されていたのだと思います。
 その60-65歳定年を代表とする一律的なキャリアデザインを背景に、団塊世代が一斉に定年を迎えはじめましたが、一方で、進んでいた健康寿命の急速な伸びは、定年しても、まだまだ元気な20-30年が目の前に広がっているという新たな景色を作り出しました。

出典:総務省統計局統計調査部国勢統計課「国勢調査報告」「人口推計年報」
出典:総務省統計局統計調査部国勢統計課「国勢調査報告」「人口推計年報」

 1月19日開催、霞が関ナレッジスクエア事業 10周年講演会の参加者は、アソシエイト(~34歳)層、リーダー(35~59歳)層が約6割を占めていました。企業や社会の担い手たちです。
 ご講演で前田先生(ニッセイ基礎研/東京大学)がお話されましたが、定年を迎えるシニア層(60歳~)のこれからのキャリアデザインは、一人ひとりの大きな課題となってきています。同時に、今後相対的に人口が縮小する若年層では、長い人生の生き方としての自律的なキャリアデザインの習慣を、早い時期から取り入れ、実践してゆく事の必要性がより一層高まっていると思います。
 私見ではありますが、カウンセリング現場から見ていると、若年層でむしろ他律的、保守的志向が強まっているようにも見えます。先週号でも紹介された、長い人生の幸福度を上げるために、今こそ古いキャリアデザインの呪縛から逃れ、新しい自律的キャリアデザインの世界へと転換が求められていると思います。
 KK2キャリア相談室では、転職紹介ではなく皆様の個別のキャリアデザインについてお手伝いをしています。是非ご活用ください。

伊庭野基明 伊庭野基明
1974年慶應義塾大学卒。日本IBM、リクルート、慶應義塾大学、外資金融機関等を経て、現在KK2グローバルキャリアカウンセラー(米国 GCDFキャリアカウンセリング資格)。一般財団法人高度映像情報センター(AVCC)理事

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