KK2 weekly【メッセージfromKK2】(第145号 2010年11月19日発行) by AVCC
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社会が人間教育を共に担おう
伊庭野基明(KK2グローバルキャリアカウンセラー)

企業規模別での就職ミスマッチ(大企業偏重)も、入社3年目での離職の7-5-3現象(若者の中退増加)も今に始まった事ではない。これらは、高度成長が終わり、日本型雇用システムが終焉した80年代後半から目立ち始めた現象であり、同じくうつ病、自殺者数の増加と同時進行しているものだ。それ以前の日本社会では、「人間教育」は教育界と企業内でそれぞれ役割分担されていた。しかし、旧来の日本型システムの崩壊と構造改革で、企業と教育界はそれらを結果的に放棄した形だ。現在、ここ数年の雇用環境悪化を受けて、「就業力支援への取り組み」が叫ばれており、企業と教育界それぞれに必要な取り組み課題は確かに多い。しかし、教育界も企業も人が社会の中で作るものである以上、まずは我々一人ひとりが、一から人間と社会という構造から始めて、「働く」という意味を共に考え、社会として「人間教育」を共に担うという気概が必要ではないだろうか。