KK2 weekly【メッセージfromKK2】(第173号 2011年6月17日 発行) by AVCC
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「共同体の再生」について
伊庭野基明(KK2グローバルキャリアカウンセラー)

「カウンセリングの原理(國分康孝著:誠信書房刊)」によれば、現代の日本は「集団性の弱化」が進んでしまったそうだ。「集団性」とは集団の規範(リチュアル)、あるいは行動様式の事であり、「集団性が明確化していない(弱化)」という事は、「規範」、「行動様式」と言った共通体験がなくなってしまったという事だと言う。それらがあると、集団内のリレーションが着きやすいし、集団への帰属感がわきやすい。我々は多くの集団(共同体)に属している。親族、地域、学校、組織等々だ。それぞれが絡み合い、社会を形成している。健全な生き方とは、個と外界(社会)が和解している(折り合う)事であり、集団の中での個を生かす事だとも言う。KK2の今期のテーマの中での「共同体の再生」とは、この「集団性の回復」と同様ではないか。日本人それぞれが共通体験となんらかの思いを持った3.11震災から、どのように(自立した共同体の集まりとしての)新しい日本社会を再生してゆくのかを考える端緒がここにあるような気がする。