KK2 weekly【メッセージfromKK2】(第237号 2012年9月14日発行) by AVCC
霞が関ナレッジスクエア
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メッセージfromKK2
生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ?
伊藤健二(KK2産学官連携主席研究員/慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授)
伊藤健二  文部科学省中央教育審議会で「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向 けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~」という答申が8月28日に発表されました。
『従来のような知識の伝達・注入を中心とした授業から、教員と学生が意思疎通を図りつつ、一緒になって切磋琢磨し、相互に刺激を与えながら知的に成長する場を創り、 学生が主体的に問題を発見し解を見いだしていく能動的学修(アクティブ・ラーニング)への転換が必要である。』
 一方で、産業界においては、日本経済団体連合会が2006年6月20日に「主体的な キャリア形成の必要性と支援のあり方」をまとめており、「自律型人材(自ら主体的に考え行動する人)」が不可欠であることが訴えられ、様々な企業で自律型人材の育成が検討・実施されています。
 大学間連携事業として、25の地域連携、24の分野連携、計49の取り組みが採択され ています。高等教育機関としては291の組織が参加しています。これらの大学等は、社会の問題を大学としてどのように整理して、学生に提示、検討していくことを促進できるのか、ということが最大の課題かと思います。
 日本経済団体連合会の調査では、「チームで特定の課題に取り組む経験をさせる」、「理論 に加えて、実社会とのつながりを意識した教育を行う」などの点で重要性の認識に差異や隔たりがある」と言われています。
 能動的学修において、知識の伝達、意思疎通、知的に成長する場、主体的な問題 発見、そして解を見出すこと、等、学生がどの部分で滞りやすく、能動的学修を促進するためにはどのような工夫が必要か、教職員達は求められます。私の調査でも、様々な企業によって傾向が異なっていることが見えつつあります。
 受託をされた様々な高等教育機関はもとより、他の高等教育機関の関係者の方々も、この中教審の答申をよく読んで頂き、大学の教職員の方々自身も能動的学修を実践していくことが重要かと思いますが、如何でしょうか。

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