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今年もボジョレーヌーヴォーがフランスから到着しました。
春先からの天候不順で、ぶどうの開花が平年より3週間も遅れ、そのため収穫も9月30日頃から始まって10月中旬にやっと終了したとか。幸運にも夏以降は天候が回復し、ぶどうが順調に育って生産者はほっとしたそうです。
まさにその9月下旬、フランスの銘醸地ボルドーのグランクリュシャトー(トップ61シャトー)
*1のひとつ、シャトーラグランジュを訪問しました。ここでも同様に春先からの日照量が少なく、カベルネソーヴィニオン
*1の収穫も2週間以上遅れていました。
ラグランジュの椎名副会長も、「ボルドーは天候が変わりやすく雨が多いのですが、土壌の水分が多くなるとせっかく熟したぶどうが病気にかかりやすく、健全な状態のぶどうを、うまくタイミングをみながら、休みなしで手摘み収穫していくのは想像以上に大変。しばらく畑とにらめっこが続きます。今年は難しい年になりそうです」と語っていらっしゃいました。
ワイン造りは、天候に左右されることが多く、ぶどうの作柄に恵まれることも大切ですが、一方で難しかった年ほど、造り手の腕の見せどころといえます。年ごとのぶどうの違いだけではなく、造り手の技も含めて、風土の産物として楽しむことがワインの奥深さと魅力だと思います。
椎名副会長には2011年の来日時に、KK
2のワインセミナーで「
シャトーラグランジュ 復活への挑戦」と題して講師を務めていただきました。セミナー内容と映像は公開していますので、いつでもご視聴いただけます。収穫を終えたばかりの造り手の努力を労いながら、ご覧頂ければ幸いです。
脚注1ボルドーのグランクリュシャトー(トップ61シャトー)
1855年パリ万博の際に格付けされたボルドー地方の61のトップワイナリー
脚注2カベルネソーヴィニオン
ボルドーを代表する赤ワイン用ブドウ