KK2 weekly【メッセージfromKK2】(第327号 2014年 6月13日発行) by AVCC
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「国土強靭化(ナショナル・レジリエンス)の本質と雇用創出」
伊藤健二(KK2産学官連携主席研究員/慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授)

国土強靭化について
藤井先生、金谷先生に講演頂きましたので、私自身も色々と 関わることもあり、より詳細な内容を御紹介します。
レジリエンス、強靭化とは「強くて、しなやか」の意味であり、非常時の回復力・復元力を実現するために、平常時では抵抗力・免疫力を付けておくものです。 国土強靭化として「45の起こしてはならない最悪の事態」から重要性、緊急性、有効性が高い15のプログラムを選定し重点化プログラムとして認定し、対策を検 討しています。
「首都直下地震対策検討ワーキンググループ」の最終報告では「耐震・耐火災対 策を徹底することにより被害の90%は削減できる」としています。アメリカのハ リケーン・カトリーナの被害総額は14兆円という巨大なダメージでしたが、政府 は事前に2,200億円程度の強靭化投資を進めておけば、その被害をほとんどゼロに することが可能であっただろうと試算されています。
最悪な事態の具体的な想定、それに対する強靭化投資を進めることで、被害の大 きな削減を可能にし、結果として大きな投資対効果を発揮することになるわけで す。 詳細は古屋圭司国土強靭化・防災担当大臣著の『そうだったのか!!「国土強靭化」』を御覧頂ければと思います。
強靭化投資をレジリエンスリーダが有事と共に平時にも活用できる仕組みを作り 出すプロセスにおいて、(国土強靭化)産業や、様々な雇用の機会がうまれていくことになります。そんな社会の変革を感じ つつ、ワーキングモチベーションをうまく喚起していくことが重要かと思います。