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テレビで「ナポレオンの村」の放映がスタートするなど、限界集落の再生が注目されている。
私たちが、過疎地の地域コミュニティ再生に注目した“はじめの一歩”は26年前のこと。当時、大分県知事だった平松守彦氏が提唱した「一村一品運動」に始まる。そしてその普及にひと役買ったのはパソコン通信コアラだった。
当財団のAV研究全国大会(第22回)では基調講演に平松氏をお招きし、またコアラについてはパソコン通信を活用して地域づくりに挑む、“電子の国コアラ”の事例を発表していただいた。
しばらく時を経て、平成18年11月、 AV研究全国大会(第40回)では、キーノーツに、「生きる意欲を引き出す地域の学び」と題して徳島県上勝町の横石知二氏(株式会社いろどり代表取締役社長)にお願いし、全国自治体の生涯学習・社会教育担当者を叱咤激励していただいた。
その後、平成23年から24年にかけて、住民300人の
やねだん集落のリーダー豊重哲郎氏(鹿児島県鹿屋市串良町柳谷自治公民館長)や、石川県羽咋市のスーパー公務員、
高野誠鮮氏がエキスパート・スタジオに登壇、大いに感銘を受けた。大勢がホールに集う講演会形式からスタジオ参加・配信と変化はしたが、振り返ってみると、スタイルは変わっても地方創生の遺伝子は、ずっと私たちの中で生き続けてきたように思える。ちなみに高野氏とその著作『
ローマ法王に米を食べさせた男』は、前出の「ナポレオンの村」のモデルである。
つい先日のことだが、デジタル公民館まっさき活動(岩手県大船渡市)の中で、陸前高田市広田町の長洞(ながほら)元気村事務局長、村上誠二氏から、”がんばれば地域自体がブランドになる”と長洞元気村の取り組みを語っていただいた。(この模様は後日、公開の予定)
地域創生や地域ブランドにはそれぞれに物語がある。国や行政に頼らず一途に取り組むなかで物語は生まれてくる。私たちKK
2も、様々なプログラムを実施するなかでそんな物語を築いて行きたい。