KK2  weekly【メッセージfromKK2】 (第399号 2015年11月13日発行) by AVCC

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メッセージfromKK2

東京に出た学生は、地方に戻るのか?
 -学生の視点で群馬県を例に考える-

伊藤健二
KK2産学官連携主席研究員
明治学院大学 学長特別補佐(戦略担当)

伊藤健二さん
 
 「地方創生」という流れにおいて、東京への一極集中、地方の過疎化がそれぞれどの程度進んでいるかを、認識されていることと思います。
 文科省の学校基本調査によりますと、東京は大学進学時1.2万人、全年齢で15万人の流入があります。地方版総合戦略において、各自治体毎に進学時などの移動に ついて具体的に触れ、その対策も検討しています。
 この文脈で、群馬県の前橋国際大学では、グローバル人材育成推進事業、COC事業 を通して地方の「拠点大学」の役割を担ってきており、このたびCOC+事業も採択されました。
 群馬県は、進学時はほとんど流出がないものの、就職時は約1400人の流出があり ます。また、東京に出た学生を群馬県に就職時に戻すGターン倶楽部を首都圏67大学でジョブカフェぐんまが事務局となり構築しております。特に、群馬県からの受験者数、入学者数、その後の成績、そして就職においての群馬に戻った人数まで、学生の視点ですべて追うことができるようになっている大学*IRを構築している大学が明治学院大学で、*Gターン倶楽部の拠点校を担うことになりました。
 そこで、COC+事業を群馬で推進するこの3組織で、イノベーションプログラムを12月15日に開催することになりました。「地方創生」において、学生・社会人の視点で本当に人の移動を促進していけるか、一緒に考えませんか。

*IR(Institutional Research) 大学の調査・情報収集・蓄積・分析などの結果から大学の自己評価、意思決定に寄与する活動
*Gターン倶楽部 Gは群馬県の頭文字。学校と群馬県、ジョブカフェぐんま(群馬県若者就職支援センター)が連携し、提携校に優先的に群馬県の企業情報、採用情報などを提供、群馬県で働きたい学生のサポートを行うもの