KK2  weekly【メッセージfromKK2】 (第414号 2016年3月4日発行) by AVCC

霞が関ナレッジスクエア
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メッセージfromKK2

みんなの笑顔が宝物

久保田了司
一般財団法人高度映像情報センター(AVCC)理事長
霞が関ナレッジスクエア(KK2)代表

久保田了司さん
 3.11東日本大震災から丸5年が経過しました。高台移転と共に姿を消した岩手県の仮設住宅「長洞元気村」リーダー、村上誠二さんのメッセージ「みんなの笑顔が宝物」(抜粋)をご紹介します。
若者が残らないのは何故  雇用の場がないから  安定した収入が得られないから
不便だから  他に若い人がいないから  そうだろうか
私たちは  若者にここで生きることが楽しくて魅力的だと伝えてきたろうか
苦しくてもここで一緒に頑張ってみようと伝えてきたろうか
仕事を創ってみようと伝えただろうか  誇らしい姿を見せてきただろうか
いやそうではなかった
  -中略-
東日本大震災は働いて働いて得た家も家財も漁船も漁具も奪っていった
幸せな老後も奪われ全てが終わったように思えた
そこを生き抜く力になったのは「いのち優先」の人とひととのつながりだった
  -中略-
仮設住宅団地を「長洞元気村」と呼んだ  絶望的な状況の中で支え合い
励まし合う取り組みが続けられた  昔あった当たり前の生活が少しずつ甦ってきた
仮設暮らしの中で、長洞の未来を語り みんなの居場所と出番を探した
そんな小さな取り組みが年ごとの進化を遂げた
笑顔と笑い声が絶えない長洞元気村である
長洞で生きる地域の誇りを取り戻したい  海があり山があり
何百年前に先祖が耕した田畑がある  支え合うコミュニティがあり絆(きずな)がある
そしてなにより1000年に一度の大災害を乗り越えた知恵と経験がある
  -中略-
今伝えたい  魅力的で楽しさが詰まっている長洞を
それを支えてくれる地域コミュニティを  そして
一緒に長洞の未来を創りたいと考え動き始めていることを
長洞の『みんなの笑顔が宝物』であることを
 昨今、賃上げや「同一労働同一賃金」が話題になっていますが、国民がまず何を望んでいるのかといえば、それは「お金よりいのち」であり「笑顔と笑い声が絶えない“安心”できる社会」です。KK2は「長洞元気村の知恵と経験」に学び、活動して行きたいと思います。