「人生100年時代」-65歳以上の方へ雇用保険の適用拡大-
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久保田了司
一般財団法人高度映像情報センター（AVCC）理事長
霞が関ナレッジスクエア（KK2）代表
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明けましておめでとうございます。2017年最初のメッセージfrom KK2をお届けします。穏やかなお正月を迎えられた事と思いますが、皆さまにとってより良い一年になりますよう心よりお祈り申し上げます。
ご来光（北岳肩の小屋より）
本年1月1日、働く高齢者に大きな影響がある雇用保険の改正が行われました。65歳以降に転職した人も雇用保険の対象になるほか、65歳以上の方へ雇用保険の適用拡大が実施されます。介護休業給付金は家族の介護のため休業した際一定条件を満たす人が受けとることができ、資格講座などの受講費用の原則20～60％（金額上限あり）を雇用保険が補助する教育訓練給付金の対象も65歳以上に広がり、さらに64歳以上の雇用保険料は2019年度分まで免除される。といった改正で、当面は本人会社共にコスト負担がありません。この改正は、戦後復興から約半世紀間言われてきた「20年学び、40年働いて定年を迎え、20年老後を過ごす」という共通認識が成り立たなくなり、現在既にシニアの方、今後のシニア生活を思う方に、今後の生き方働き方を考え直すよう促すものではないでしょうか。
KK2では昨年12月に「人生100年時代」のマイキャリアを考えるというメッセージをお届けしましたが、超高齢社会・人口減少社会が進む中「人生100年時代」が視界に入ってきました。これを私達は否定的でなく、素晴らしいこととして前向きに捉え、弱者が広がる「相互扶助必須社会」の到来として受け止めるべきだと思います。「”自分だけ”の利益だけでなく、他者を慮る。」「”今だけ”でなく、将来を見据える。」といった、意識を醸成することを地道に推し進め、変化が常態化する社会に対応できる自律した「個」の確立を後押ししたいと思います。
KK2が掲げる「共に考え、共に学び、共に担う社会へ」に向けて、本年も多くの皆さまのご参加ご支援ご協力を宜しくお願い申し上げます。
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