キャリア展望を描ける、リフレクション5要素はどんなものだと思いますか?
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伊藤健二
KK2産学官連携主席研究員 明治学院大学 学長特別補佐(戦略担当)
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メッセージfromKK2第552号では、「年代ごとのキャリア展望」をご紹介いたしました。キャリア展望を作っていく上で、経済産業省 産業人材政策室「人生100年時代の社会人基礎力」で述べられている「リフレクション(振り返り)」の可能性にも触れました。しかし「自らを振り返る」と言っても、実際にうまく「キャリア展望は描ける」ものなのでしょうか。
「リフレクション能力」について、自らを振り返りつつ、仕事を通じて具体的に成長できているか、周りに頼りにされたり、上長から認められたり、など、以下の5要素で設定し、働き方研究センターで2.4万人に調査しました。
5つの項目を幾つ持っているかによって、キャリア展望がどう変わるかを見てみますと、図1の通り、リフレクション要素を持っているほど、キャリア展望が描けていることが分かります。5要素を持っている人の7割以上はキャリア展望が描けているようです。
図1)リフレクション能力×キャリア展望(労働者)(出典:働き方研究センター)
該当数が1項目、および2項目の回答者はどの項目を「該当あり」としているかというと、図2のような順番になっています。皆さまのリフレクションでは、どのような順番になっていますか? 人生100年時代ということで、様々なキャリアの可能性が広がっていく中、「リフレクション、振り返り」といった一言でも、少々立ち止まって掘り下げてみると、本当にキャリア展望が描けていくことも確認できます。
KK2でのリフレクション活用の例として、「ANAグループで活躍するエキスパート達」というページを新設しました。これをご覧頂きつつ、自分自身、また皆さまの会社でも、この5要素も含めて、リフレクションしてみませんか?
図2)「該当あり」の順位(出典:働き方研究センター)
図3)図2を模式化したもの(出典:働き方研究センター)
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