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メッセージ from KK2

KK2weekly【メッセージfromKK2】(第666号 2021年2月1日発行)by AVCC

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緊急事態宣言解除の日はくるのか?
-感染し自宅療養した職員Aさんから学んだ「戒め」-

久保田了司
一般財団法人高度映像情報センター(AVCC)理事長
霞が関ナレッジスクエア(KK2)代表

 先月お伝えした「COVID-19と人間の共存」への道のり、予断を許さない状況が続きます。緊急事態宣言解除へ向けた目安の一つ[7日間の陽性者数:人口10万人当たり25人]と[Google AI予測日別陽性者数]を対比する都道府県別グラフを作りました。緊急事態宣言解除の日はくるのか?それは何時頃になるのか?推し量る際の参考にしてください(陽性者数はあくまで予測数値ですのでご留意下さい)。「8割おじさん」こと数理モデルによる疫学分析を専門とする西浦博京都大学教授は、[7日間の陽性者数:人口10万人当たり25人] ⇒ [東京都で一日当たり500人]を下回った時点で緊急事態宣言を解除すると、50日足らずで宣言前のレベルまで感染者数がぶり返すとの試算を公表されています。我が国の政府が科学的な判断を下せるのか?大いに気になるところです。


「八ヶ岳南麓から望む有明けの富士」筆者撮影(2020年12月)

 私共AVCCは、COVID-19パンデミックが徐々に明らかになってきた昨年2月より、職員から感染者を一人も出さない万全の対策を講じ職員の行動変容を促してまいりました。しかし昨年暮れ、得意先に駐在しております職員AさんがPCR検査陽性となり、したたかなウイルスの前に”万全への思い”が音を立てて崩れました。感染が判明したAさんは神奈川県在住単身、発熱・咳が出る・味覚障害・嗅覚障害といった症状がありましたが、保健所から入院の案内はなく、自宅かホテルかの選択を迫られ自宅療養を選択しました。幸いAさんは2~3日で病状が好転し、PCR検査で陰性を確認し年明けから職場に復帰しています。
 ご迷惑をおかけした皆様に深くお詫びすると共に、感染し自宅療養したAさんから学んだ「戒め」を皆様に共有させていただきます。

(1)自宅に食料を備蓄する。(10日分)
保健所がAさんに送るといった食料がなかなか届かず電話しても出ない、外出禁止指示で買い物や外食は出来ず、届いたのは何と8日後でした。中身はパックご飯・インスタント味噌汁は大量にあったが、カレーは数個、おかずは無かったそうです。

(2)日頃から助け合えるご近所付き合いを。
Aさんは自炊していたので、ある程度食材を蓄えており、牛乳等足りないモノはご近所で知り合いの方に依頼し、購入し玄関先においていただき、急場をしのいだそうです。ご近所付き合いが大切です。

(3)スマホ・LINEを使いCOCOA陽性情報登録を。(デジタルデバイド解消)
Aさんと保健所の連絡手段は電話が繋がりにくく、LINEアプリが主。COCOA陽性情報登録には「処理番号」が必要だが保健所から届いたのは3日後。届いて1時間以内に登録しないと無効になる、登録できる人が限られるのでは?ましてやスマホ・LINEが使えない人はどうするのでしょうか。

(4)濃厚接触者がリストアップできるよう日頃から記録をとる。
Aさんが発熱・咳で苦しい時に、保健所・職場から濃厚接触者のリストアップを催促され、とても辛かったそうです。日頃から日々接触した人の記録を心掛けたい。

(5)電話で相談にのってくれる医師との関係を持つ。
Aさんは職場復帰にあたりPCR検査「陰性」のエビデンスを求めたが、保健所は取り合ってくれず民間PCR検査の紹介もしてくれない。電話等で相談に乗ってくれる医師との関係を持つことが望ましい。

(6)パルスオキシメーターを常備する。
Aさんは症状悪化が無く良かったが、パルスオキシメーターがあれば症状悪化が即判断できる。保健所は希望者にしかパルスオキシメーターを貸与しないので、2,000円程度で購入できるので各家庭で常備しよう。

 六つの「戒め」は、少しは参考になりそうですか?皆さん、COVID-19を科学的に理解し「COVID-19と人間の共存」の道を目指しましょう!

■発行元:一般財団法人高度映像情報センター(AVCC)霞が関ナレッジスクエア事務局
〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-2-1 霞が関コモンゲート 西館ショップ&レストラン 3F
電話:03-3288-1921 FAX:03-5157-9225
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