オンライン授業は何割ですか?不満のある授業の2つの特徴は?その改善策は?
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伊藤健二
KK2産学官連携主席研究員
三幸学園 理事長特別補佐(戦略担当)
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緊急事態宣言も解除され、新年度も迎えました。何らかな「新たな活動」を始められるタイミングかと思いますが、皆さまは如何ですか? ただ、コロナの第4波も話題になってきている中、オンラインでもオフラインでも、どういった活動が始められるか、難しさがあるかと思いますが、何か「新たな具体的な一歩」を作りたいものです。
さて、皆さまの身近な大学では、新学期を迎えるにあたって、オンライン、オフラインでどういった割合での授業になっていますか?早稲田大学の学生調査(1.5万人回答)によりますと、「感染症リスク下におけるオンライン授業と対面授業の適切な実施割合は、オンライン授業7割vs.対面授業3割、リスクがなくなった場合においてはオンライン授業3割vs.対面授業7割となった。」となっています。
また、オンライン授業では、「自宅で自分のペースで学習できる」などのメリットも言われています。「最も有益であった授業」と「満足いかなかった(不満のある)授業」のそれぞれの授業方法について尋ねたところ、下図の通りとなっています。「課題に対するフィードバックがある」や「授業内容や授業の進め方に学生の意見が反映される」といった項目に関する肯定的な回答で違いがあり、「不満のある授業」では、「最も有益な授業」と比べ少ない傾向にあります。こういった点を踏まえ、早稲田大学では、「オンライン授業・ハイブリッド授業の検討および運営に関する6箇条」、「学生からの要望を踏まえた対応例」を全学に展開しています。

「最も有益な授業と不満な授業の授業方法の比較」早稲田大学・学生調査(n=15,093)
「授業内容や授業の進め方に学生の意見が反映される」という課題に対して、KK2のDPP(デジタルプレゼンテーションプラットフォーム)では、コメントシート(P.13)を使って、「学生の意見を集め、蓄積していくこと」が容易に可能になります。
メッセージfrom KK2第671号でご紹介しました通り、様々な大学の学生1.1万人の調査結果では、「大学生活充実度」が低くなってしまっていることが大きな課題です。この大きな課題に対して、早稲田大学での調査等も参考にしつつ、DPPも活用頂き、学生の意見をどのように授業の進め方に反映させていくかなど、「新たなオンラインでの教授法」に取り組んでいければと思います。KK2のDPPも、オンラインでの新たなライブ配信の機能の提供(メッセージfrom KK2第670号)をこの4月から始めます。皆さま、2021年度の新たな一歩を一緒に作っていきませんか。
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