「Society 5.0の実現」を掲げる2025年大阪・関西万博
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伊庭野基明
一般財団法人AVCC理事
KK2グローバルキャリアカウンセラー
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新年明けましておめでとうございます。
2025年、21世紀初めの四半世紀節目の年ですが、今年は大阪・関西万国博覧会が開催されます。国際博覧会(World Expos)は一般的に「万博」や「エキスポ」と呼ばれ、博覧会国際事務局(BIE)は、1996年以降、大規模かつ総合的なテーマを扱う登録博覧会(Registered Expos)を5の倍数の年に開催することを定めました。
丁度10年前の2015年1月号の「メッセージ from KK2」(第357号)では、「5のつく年は何かと大きな変化がある年」と記しました。たしかに、近年では5のつく年に万博が開催となり、地球規模の課題を見て、考えて、学ぶ機会として記憶に残るのでしょうか。
例えば、2015年ミラノ万博では「日本食と食文化」をテーマにした日本館が人気を博し、長時間待ちの列ができたほどの好評だったそうです。この成功がその後の日本食ブームの一因になったのかもしれません。
人類の技術革新の展示という点でも万博は役割を果たしてきました。1889年のパリ万博ではエッフェル塔が建設され、その後の各国で開催された万博では、今や日用品となったテレビ、コンピューター等が公開されました。1970年日本初の大阪万博での月の石の展示などは私も記憶に残っています。
更に20年前、「自然への叡智(Nature's Wisdom)」をテーマに掲げた2005年愛知万博では、介護ロボット、キャッシュレス決済、各種IoTの実装等が披露され、今日のデジタル社会に繋がるものとなりました。
今回、2025年大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会のデザイン(Designing Future Society for Our Lives)」をテーマに、Society 5.0を実現する「デジタル万博」を目標の一つに掲げています。この博覧会が未来に向けた記憶と意義を残すことを期待したいものです。
昨年末のメッセージでも触れましたが、「Digital & Diversity」で変わる社会を意識しつつ、KK2では今年も「共に考え、共に学び、共に担う社会へ」をテーマに活動を進めてまいります。
最後になりますが、「KK2キャリア相談室」もぜひご利用ください。
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