withコロナ時代の「考え&学びのマラソン」-共に担う社会へ-
私の人生での3大危機は、2001年のNY同時多発テロ、2011年の東日本大震災、そして今回ですが、世界の感染拡大の現状から見て、本当の危機が丁度10年目の2021年でない事を祈るばかりです。
もちろん、ワクチンや治療薬への期待もありますが、ノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大の山中伸弥教授も、「withコロナの戦いは短距離走でなくマラソンだ」と、長期戦の覚悟を唱えておられます。私たちができる事は各人が、うつらない、うつさない、の基本行動に徹する事ですが、長い戦いとすれば、この約束を守り合う度合いを辛抱強く高める社会作りが、今こそ求められていると思います。
東京都の「感染防止徹底宣言ステッカー」についても「自己申告制だから笊(ざる)」という見方や実際に残念な事例も出ていますが、「社会は皆で共に担っていくもの」とすれば、お互いの「信頼と誠実の証(あかし)」として機能させる事で、日本社会のありかたをゼロから考え直す機会になるかもしれません。

日本社会の原風景(奈良県甘樫丘から見る飛鳥地域:2019年6月筆者撮影)
カミュの小説「ペスト」の中で、主人公タルーは「りっぱな人間、つまりほとんど誰にも病毒を感染させない人間とは、できるだけ気を緩めない人間のことだ」と語ります。「皆がりっぱになれ」でもなく、「いつもりっぱであれ」というのでもないと思いますが、社会の核にこのような「りっぱさがあって欲しい」と言う事ではないでしょうか。
KK2は、「共に考え、共に学び、共に担う社会へ」を理念に、学校や企業では教えていない人間関係力、問題解決力、行動力を学べる場を提供してきています。今、どのような社会をどのように作っていくか、withコロナ時代の「考え&学びのマラソン」を皆さまと共に走りだせればと思います。
この変化の中、KK2の施設貸出も従前のリアル(集合イベント)開催とオンライン(Zoom、ライブ配信など)の融合を最先端の技術で構築、運用開始しています。新しい会議の形で既に多くのご利用をいただいておりますので、是非お気軽にお問い合わせください。
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