『聞く力』 ‐心をひらく35のヒント
著 者:阿川 佐和子
出版社:文藝春秋
発 行:2012/01
定 価:840円
出版社:文藝春秋
発 行:2012/01
定 価:840円
【目次】
1.聞き上手とは
2.聞く醍醐味
3.話しやすい聞き方
1.聞き上手とは
2.聞く醍醐味
3.話しやすい聞き方





『HANA-BI』でベネチア国際映画祭グランプリを取った北野武監督へのインタビューでは、思わぬことから誰にも語られたことのなかった真実が明らかになる。話し始める前に北野監督が「おしぼり」を使っていた理由を尋ねたことから、当初予定していなかったバイク事故の後遺症の話になる。そしてそこから話が広がり「事故にあった経験から『HANA-BI』が生まれた」という事実を聞くことができたのである。相手を直視し、「あれ?」と思ったことは率直に聞いたほうが良い結果が出ることがあるのだ。
「お父さんについてお聞かせください」というテーマのインタビューを行うとする。その場合、お互いにあらかじめ質問を想定していたとしても、実際のインタビューでは、想定された答え以上のものを求めて、聞き手と語り手が一緒に「お父さん抽斗」をごそごそ探っていくといい。すると、語り手自身も忘れていた思いもかけないものが出てきたりする。人間同士の会話だからこそ、どこに行くかはわからない。聞き手は語り手の「脳みその捜索旅行」に同行し、添いつつ離れつつ、さりげなく手助けをすればいいのである。