『自分を愛する力』
著 者: 乙武 洋匡
出版社: 講談社
発 行: 2013/03
定 価: 798円
出版社: 講談社
発 行: 2013/03
定 価: 798円
【目次】
1.息子として
2.教師として
3.父親として
1.息子として
2.教師として
3.父親として





乙武さんのご両親は、何かが「できない」ことで叱ることはなかった。「できた」ときはたっぷりほめる。乙武さんが生まれたときに「一生寝たきりかもしれない」と覚悟したご両親にとっては、どんなことでも「できる」ことは喜びでしかなかったのだ。また、乙武さんは他の子と比べられることもなかった。比較対象になる子どもが周りにいなかったからだ。ほめられ続け、オリジナリティを大切にしながら育てられた乙武さんは自信を持ち、自分の頭で考え、自分の判断にもとづいて行動する「自己肯定感」に満ちた人間に育っていったのである。
小学校の先生となった乙武さんは、授業の中で金子みすゞの「わたしと小鳥とすずと」という詩を取り上げたことがある。その詩の「みんなちがって、みんないい」という一節を、乙武さんはすべての人にメッセージとして届けたいという。ジグソーパズルは、一つひとつのピースはいびつだが、つなぎあわせれば美しい絵や写真ができあがる。私たち一人ひとりも、それぞれが「できること」「得意なこと」をやり、「できないこと」「苦手なこと」を補い合ってつながっていけば、美しい人間関係ができあがるはずなのだ。