『里山資本主義』
著 者:藻谷 浩介/NHK広島取材班
出版社:KADOKAWA
発 行:2013/07
定 価:820円
出版社:KADOKAWA
発 行:2013/07
定 価:820円
【目次】
1.世界経済の最先端、中国山地
2.21世紀先進国はオーストリア
中間総括.「里山資本主義」の極意
3.グローバル経済からの奴隷解放
4.“無縁社会”の克服
5.「マッチョな20世紀」から「しなやかな21世紀」へ
最終総括.「里山資本主義」で不安・不満・不信に訣別を
1.世界経済の最先端、中国山地
2.21世紀先進国はオーストリア
中間総括.「里山資本主義」の極意
3.グローバル経済からの奴隷解放
4.“無縁社会”の克服
5.「マッチョな20世紀」から「しなやかな21世紀」へ
最終総括.「里山資本主義」で不安・不満・不信に訣別を





そんな状況に襲いかかったのが東日本大震災だった。それは、いざとなったらマネーも、遠くで大量に作られるエネルギーも頼りにできないことを都会で思い知る機会となった。そうした状況を救うモデルとして本書が提示するのが「里山資本主義」であり、その先端事例として中国山地の岡山県真庭市や瀬戸内海の周防大島、原発禁止を憲法に明記したオーストリアなどの取り組みが紹介されている。
また、真庭市には「バイオマス政策課」があり、公共施設に次々とペレットボイラーを導入。重油価格に影響されないメリットがあることから、ハウス栽培にペレットボイラーを導入する農家も増え、同市は現在、消費するエネルギーの11%を里山の木でまかなっている。2013年には「真庭バイオマス発電株式会社」が設立され、稼働後は市の全世帯の半分の電力を供給でき、より多くの雇用や所得が地域で回り始めることが期待できるという。忘れ去られた里山の麓から、マネー資本主義の歪みを補う新たな経済システムが生まれようとしているのである。
NHK広島取材班(日本放送協会広島放送局):2011年夏、中国山地で広がる革命的行動に衝撃を受けて取材を開始。藻谷氏とタッグを組んで「里山資本主義」という言葉を作り、1年半にわたって取材・制作を展開した。