『ミツバチの会議』
著 者:トーマス・D・シーリー
訳 者:片岡 夏実
出版社:築地書館
発 行:2013/10
定 価:2,940円
訳 者:片岡 夏実
出版社:築地書館
発 行:2013/10
定 価:2,940円
【目次】
1.ミツバチ 入門編
2.ミツバチコロニーの生活
3.ミツバチの理想の住処
4.探索バチの議論
5.最良の候補地での合意
6.合意の形成
7.引っ越しの開始
8.飛行中の分蜂群の誘導
9.認知主体としての分蜂群
10.分蜂群の知恵
1.ミツバチ 入門編
2.ミツバチコロニーの生活
3.ミツバチの理想の住処
4.探索バチの議論
5.最良の候補地での合意
6.合意の形成
7.引っ越しの開始
8.飛行中の分蜂群の誘導
9.認知主体としての分蜂群
10.分蜂群の知恵





ミツバチは女王バチを中心に数万匹の働きバチが巣を作り生活を営む。晩春から初夏にかけてミツバチは新女王を決め、旧女王と1万匹ほどの集団は、新しい巣を求めて巣から出ていく(分蜂)。この集団はまず、もと居た巣の近くに野営地(蜂球)をつくり、そこから数百匹の家探しバチを周囲70平方キロメートルほどの範囲まで派遣し、新しい巣の候補地を探す。十数カ所の候補地が見つかると、いくつかの理想の家の基準に照らして、もっとも新居にふさわしい場所を民主的な議論によって決める。選択プロセスが完了すると、ミツバチたちは一団となってまっすぐ新居に向かう。
このミツバチの習性から人間が学ぶことは多い。まず、たくさんのアイディアを公平に俎上に乗せ、できるかぎり多くの情報をもとに率直な議論を行うこと。また、それぞれのメンバーがある一人の意見に盲従することなく、実際に確認できるところは確かめ、自身の意見を形成してからその意見に賛同するかを判断する点だ。ミツバチは自分が本当に価値があると判断しないかぎり、尻振りダンスで他のハチに情報を伝えることはしないのである。