『在中日本人108人のそれでも私たちが中国に住む理由』
編 者:在中日本人108人プロジェクト
出版社:阪急コミュニケーションズ
発 行:2013/09
定 価:1,890円
出版社:阪急コミュニケーションズ
発 行:2013/09
定 価:1,890円
【目次】
1.あのデモがあった日
2.それでも「日本」が要る!
3.暮らしのなかの「島」問題
4.日中の誤解を生むもの
5.「反日」下のビジネス
6.国境を超え伝える
7.隣人との未来へ
1.あのデモがあった日
2.それでも「日本」が要る!
3.暮らしのなかの「島」問題
4.日中の誤解を生むもの
5.「反日」下のビジネス
6.国境を超え伝える
7.隣人との未来へ





反日デモについては、デモに参加している市民でさえも、心の底から日本人を憎んでいるわけではなかったことを指摘する声が多い。また、中国在住8年の渡辺和昭・共同通信中国総局長は「中国人すべてが反日ではない」ことを強調している。日本の電化製品に囲まれ、日本のアニメを見て育った若者は多い。しかし一方で抗日戦争のテレビドラマの影響を受けた中国人もまた多く、若い中国人たちの中には「親日」と「反日」の感情が混在しているのだという。
キヤノン(中国)有限公司社長の小澤秀樹さんは、反日デモの直後でも現地中国人との交流行事は中止せずに行った。小澤社長は、反日の影響を少なくするために、「日本は嫌いだけどキヤノンは好き」と言われるような圧倒的なブランドになること、「キヤノンって日本の会社だったっけ?」と思われるほどに世界企業としてのイメージを強くすること、などの方策を挙げる。そして、なによりもオープンマインドで相手に好印象を与えることが大事という、対人関係の基本を強調している。また、在中7年の博報堂・松浦良高さんは、好き嫌いという表面的な感情論で巨大市場における成長機会を逃すことを危惧している。
加藤隆則:読売新聞中国総局長。著書に『中国社会の見えない掟』『「反日」中国の真実』(いずれも講談社)等。
須藤みか:ノンフィクションライター。上海在住。『エンブリオロジスト』(小学館)で第16回小学館ノンフィクション大賞受賞。
原口純子:ライター・エッセイスト。北京在住。著書に『踊る中国人』『中国の賢いキッチン』(いずれも講談社)等。