『寄り道人生で拾ったもの』
著 者: 塩谷 靖子
出版社: 小学館
発 行: 2009/04
定 価: 1,785円
出版社: 小学館
発 行: 2009/04
定 価: 1,785円
【目次】
1.寄り道もまた楽し
2.寄り道小道
1.寄り道もまた楽し
2.寄り道小道





東京教育大学附属盲学校小学部に入学した塩谷さんは、熱心な音楽の先生の影響で音楽に興味を持ち、歌手に憧れるようになる。しかし、幼少時からピアノを習っていなかったことが要因で音楽家への道を断念。同校中学部、高等部普通科を経て、生活手段を確保するために理療科(鍼やマッサージを学ぶ職業課程)に進学する。しかし高等部で数学が好きになった彼女は、東京女子大学の数理学科に入学し、卒業後にはコンピュータ・プログラマーとして就職。そこで障害者用のソフトウェアの開発などに取り組むことになる。
塩谷さんはよく、「なぜ歌うのですか?」と問われるという。それに対して「自分が歌いたいから」という答えとともに彼女が付け加えるのは、「目が見えないことが芸術的な感性に影響しないと示すため」。「目が見えないと美しい風景や人の表情が見えないから感性が育たない」という見方に対し、「『見ないで想像すること』の訓練を重ねてきた視覚障害者の感性が劣っているはずがない」と強く主張しているのである。