『「若作りうつ」社会』
著 者:熊代 亨
出版社:講談社(講談社現代新書)
発 行:2014/02
定 価:760円(税別)
出版社:講談社(講談社現代新書)
発 行:2014/02
定 価:760円(税別)
【目次】
序.年の取り方がわからない
1.「若作りうつ」に陥った人々の肖像
2.誰も何も言わなくなった
3.サブカルチャーと年の取り方
4.現代居住環境と年の取り方
5.21世紀のライフサイクル
終.どのように年を取るべきか
序.年の取り方がわからない
1.「若作りうつ」に陥った人々の肖像
2.誰も何も言わなくなった
3.サブカルチャーと年の取り方
4.現代居住環境と年の取り方
5.21世紀のライフサイクル
終.どのように年を取るべきか





本書では、精神科医である著者が、年の取り方がわからなくなり、寄る年波に足がすくんでしまっている現状について、ミクロ(個人)とマクロ(社会)の両面から考え、過去に遡って原因を検証し、未来に向かって何をすべきか模索している。
こうした「若作りうつ」な人達の治療には、ライフスタイルの見直しや年を取った自分自身を受け入れる過程が不可欠である。かつて、年齢ごとに社会的役割や活動内容が定められていた社会では、そうした心理的ギアチェンジは社会によって決定されていたが、現在では、年の取り方は個人の自由に委ねられている。
メンタルヘルス上のリスクを自発的に回避するためには、世代間の相互影響を重視することが大切なのではないだろうか。年長者が年少者を育てるだけでなく、年少者によって年長者が育てられている点もある。身近な年長者・年少者とのコミュニケーションを大切にし、学んだり教え合ったりして生きていくことが「年の取り方がわからない社会」にいちばん有効な処方箋なのかもしれない。