『弱いロボット』
著 者:岡田 美智男
出版社:医学書院
発 行:2012/09
定 価:2,000円(税別)
出版社:医学書院
発 行:2012/09
定 価:2,000円(税別)
【目次】
1.言葉のもつリアリティを求めて
2.アナログへの回帰、身体への回帰
3.賭けと受け
4.関係へのまなざし
5.弱さをちからに
6.なんだコイツは?
1.言葉のもつリアリティを求めて
2.アナログへの回帰、身体への回帰
3.賭けと受け
4.関係へのまなざし
5.弱さをちからに
6.なんだコイツは?





きっかけとなったのは、ホンダの二足歩行ロボット『アシモ』の登場だった。これまでのロボットが、片方の足に重心を置きつつも恐る恐る重心をもう片方の足底に移していくという「静歩行」モードだったのに対し、アシモでは、自らその静的なバランスを崩すようにして倒れ込みながら、踏み出した足が地面からの反力を受けるのを利用して動的なバランスを維持するという、「動歩行」モードが実現されていたのだ。
そうであるならば、『む~』や『ゴミ箱ロボット』のように、他者に委ねることを前提にしたロボットがあってもいいではないか、というのが岡田氏の発想だった。ポイントは、「一人では動こうにも動けない」という、自分の身体に備わる「不完全さ」を悟りつつ他者に委ねる姿勢を持てるかどうか。つまり、他者へのまなざしを持てるかということだ。その目指すところは、「いつも他者を予定しつつ、他者から予定される存在」となることである。