『なぜローカル経済から日本は甦るのか』 ‐GとLの経済成長戦略
著 者:冨山 和彦
出版社:PHP研究所(PHP新書)
発 行:2014/06
定 価:780円(税別)
出版社:PHP研究所(PHP新書)
発 行:2014/06
定 価:780円(税別)
【目次】
1.グローバル(G)とローカル(L)という二つの世界
2.グローバル経済圏で勝ち抜くために
3.ローカル経済圏のリアル
4.ローカル経済圏は穏やかな退出と集約化で寡占的安定へ
5.集約の先にあるローカル経済圏のあるべき姿
6.GとLの成長戦略で日本の経済・賃金・雇用は再生する
1.グローバル(G)とローカル(L)という二つの世界
2.グローバル経済圏で勝ち抜くために
3.ローカル経済圏のリアル
4.ローカル経済圏は穏やかな退出と集約化で寡占的安定へ
5.集約の先にあるローカル経済圏のあるべき姿
6.GとLの成長戦略で日本の経済・賃金・雇用は再生する





「Gの世界」では、世界の競合企業のなかでトップクラスに入らないと生き残れない。一方「Lの世界」では、同じ商圏でなければ競争自体発生しない。岩手県と宮崎県の路線バス会社は競合関係にない。スーパーなど日用品や食料品を購入する店には、通り一本外れるだけで別々の顧客がつく。Lの世界の企業は、へたにグローバルに拡大・拡散するよりも、地域における顧客との密着度合いを高めたほうが儲かるのだ。
ローカルエリアではコンパクトシティ化をめざすべきだ。まず地方のターミナル駅周辺に、介護施設、病院、保育施設を集約するところから始める。通勤の便がよく、徒歩でほとんどの買い物を済ますことができ、病院や育児のための環境が整っていれば、子育て世代も集まる。集約化は公共サービスのコストを下げるため、財政的にもプラス効果がある。