『東北コットンプロジェクト』 ‐綿と東北とわたしたちと
著 者:宮川 真紀
写 真:中野 幸英
出版社:タバブックス
発 行:2014/06
定 価:1,600円(税別)
写 真:中野 幸英
出版社:タバブックス
発 行:2014/06
定 価:1,600円(税別)
【目次】
1.東北で、綿をつくろう
2.種から綿へ「農」
3.綿から服へ「商・工」
4.綿からひろがる
1.東北で、綿をつくろう
2.種から綿へ「農」
3.綿から服へ「商・工」
4.綿からひろがる





「綿花で東北を救おう」と東京のアパレル業者と関西の繊維業界が始めたこの活動はすでに4年目。栽培地も3ヵ所に増え、「東北のコットン」が少しずつ知られるようになってきた。仙台市若林区荒浜では、かつての町並みが消えた1.2ヘクタールの場所で手探りでの試験栽培を始めた。台風による畑の冠水などトラブルは続いたが、3年目には荒涼としていた一帯に地元の人々や各地からのボランティアなど、訪れる人が多くなった。綿があることで、人の集まる場になっているのだ。
復興支援から始まったプロジェクトは、すでに支援の枠を超え、新しい段階へと動き出している。2014年には参加チームが80社を超え、東北楽天ゴールデンイーグルスなどの企業・団体が協賛や後方支援としてチームに加入、現地での農作業やイベントの手伝いに多くのスタッフが参加している。綿栽培には、チーム外からも多くの人が参加して種まきや草取り、収穫などの作業を手伝っている。復興支援といった大きな使命感ではなくても、「綿花を見たい」という個人的な動機やつながりが新しい交流を生んでいる。東北にまいた綿の種は、プロジェクトで完結するのではなく、くらしを変える、ひとつのきっかけになっているのである。
写真・中野幸英:2005年より作品製作とフリーランスでの人物・商品・環境のコマーシャル撮影を行う。2007年「プレオーガニックコットンプログラム」にてインド現地栽培や紡績工程を撮影。「東北コットンプロジェクト」では2011年の仙台荒浜の種まきよりチームへ参加し、生産者を含む参加各社へ写真を提供。