『鎌倉シャツ 魂のものづくり』
著 者:丸木 伊参
出版社:日本経済新聞出版社
発 行:2014/06
定 価:1,500円(税別)
出版社:日本経済新聞出版社
発 行:2014/06
定 価:1,500円(税別)
【目次】
1.なぜ、このシャツを4,900円で作れるのか
2.100%リスクを取る
3.会社と社員に嘘はない
4.「言いたいことを言う」自由な風土
5.ビジネスモデルを支える「高い志」
6.究極のSPAはいかに生まれたか
1.なぜ、このシャツを4,900円で作れるのか
2.100%リスクを取る
3.会社と社員に嘘はない
4.「言いたいことを言う」自由な風土
5.ビジネスモデルを支える「高い志」
6.究極のSPAはいかに生まれたか





鎌倉シャツの良品廉価を可能にする最大の要素は、自社でリスクを負う確固とした経営と取引姿勢にある。仕入れはすべて現金。必要以上の値引き交渉はしない。返品も一切ない。あくまで平等な取引を心がけることで確たる信頼を築き、良い商品を安く回してもらえる関係ができあがっているのだ。また、流通ルートは縫製工場と直結しておりシンプルだ。鎌倉シャツの原価率は59%ときわめて高い(通常のアパレルメーカーでは20%以下)が、巧みな仕入れと販売計画により、高い商品回転率と99%という消化率を実現させることで利益を出している。
同社は良質な人材を採用して、良質な販売をめざしている。そして良質な販売のベースにあるべきものは、スキル(技術)よりもマインド(心)であるとしている。もちろんスキルをおろそかにしているわけではないが、それ以前に仕事に取り組む姿勢や、お客さまや取引先に真摯に接する心を優先させているのだ。
ある社員は「正義と正しい商いの道を心がける」ことを誇りに感じると話す。真摯につくり、真摯に売る。鎌倉シャツではセール(バーゲン)を一切しない。「昨日1,000円で売っていたものを今日500円で売ると、昨日買ったお客さまに説明がつかない」からだという。「正しいことを積み上げていけば、必ずお客さまに伝わる」とのマインドをすべての従業員が共通して持っている。