『僕がコントや演劇のために考えていること』
著 者:小林 賢太郎
出版社:幻冬舎
発 行:2014/09
定 価:1,296円(税別)
出版社:幻冬舎
発 行:2014/09
定 価:1,296円(税別)
【目次】
小林賢太郎という職業/「面白い」の領域は無限/つくり方をつくる/テレビにはあんまり出ないようにしています/小林賢太郎は劇場にいます/予備知識のいらない笑いであること/人を傷つけない笑いであること/耐久性のある作品であるために時代を反映させない/情報を制限して、観客のパーソナルに入り込む/アイデアは思いつくというよりたどりつくもの/ルールを発明できれば、なんでもないものが宝の山になる/他、全99項目
小林賢太郎という職業/「面白い」の領域は無限/つくり方をつくる/テレビにはあんまり出ないようにしています/小林賢太郎は劇場にいます/予備知識のいらない笑いであること/人を傷つけない笑いであること/耐久性のある作品であるために時代を反映させない/情報を制限して、観客のパーソナルに入り込む/アイデアは思いつくというよりたどりつくもの/ルールを発明できれば、なんでもないものが宝の山になる/他、全99項目





著者にとって、アイデアは「たどりつく」ものだという。日常のすべてにアイデアにたどりつくためのヒントが隠されている。それを見落とさないよう、常に意識していくことが大事だ。
著者は頭の中の「想像筋」をいつも鍛えるようにしている。何かわからないことがあったら、すぐに調べたりせず、答えを想像してみる。たとえばジャムのフタが半開きになっていたら、誰が閉め忘れたのか調べるのではなく「なぜジャムは逃げようとしたんだろう?」と想像する。知らないことに遭遇した時は想像筋を鍛えるチャンスだ。すぐネットで調べていては想像筋は衰える。
その方法とは、まず、自分自身の脳みそで考えて、十分に上演できるレベルのコントを1本完成させる。しかしこれは上演せずに、一度忘れる。しばらくして別のコントを作るときに、その一度忘れたコントを取り出してきて「素材」として扱う。劇中劇にしたり、別のものとミックスしたり。こうした過程を踏むことで、何人分もの自分の脳みそを使ったオリジナルな作品を生み出すことができるのだという。
お笑いにはさまざまな技法があるが、著者は最初からそれらの技法を使って作品をつくることはしない。まず自分の中から作品を生み出してから、既存の技法を使い整理する。そうすることで、独自性があるが観客も理解しやすい作品になる。