『生きることとしての学び』 ‐2010年代・自生する地域コミュニティと共変化する人々
著 者:牧野 篤
出版社:東京大学出版会
発 行:2014/06
定 価:5,800円(税別)
出版社:東京大学出版会
発 行:2014/06
定 価:5,800円(税別)
【目次】
序.社会と出会うということ
1.学びとしての社会
2.生きることとしての学び
終.〈学び〉としての社会へ
序.社会と出会うということ
1.学びとしての社会
2.生きることとしての学び
終.〈学び〉としての社会へ





本書は、その著者の理論をもとに、都市の若者10名が、人口の40%近くが65歳以上という典型的な過疎高齢化の進んだ農山村地区に住まい、高齢者との交流を通して、その地区を新たな生活の価値を生み出す場へと変容させるべく奮闘したプロジェクトの3年間の軌跡である。
彼らは、慣れない農作業や異常気象による不作といった試練に耐えながら、高齢者との交流を通して、地元文化の発掘を続けた。たとえば85歳以上の女性しか知らない消滅寸前の伝統料理のレシピを復活させ、現代風にアレンジ、その復活イベントを地元住民と開催する。こうした彼らの努力は、次第に地元住民を「この村は自分たちの代で終わり」という諦めから、自分たちの手で地元を活性化しようという意識に変化させていく。また、プロジェクト終了後も半数はそのまま定住するなど、若者たち自身も変化する。そして地元で結婚、村で25年ぶりの赤ちゃんが誕生した。