『合理的なのに愚かな戦略』
著 者:ルディー 和子
出版社:日本実業出版社
発 行:2014/11
定 価:1,700円(税別)
出版社:日本実業出版社
発 行:2014/11
定 価:1,700円(税別)
【目次】
1.「顧客志向」と「売上」との相関関係は低い
2.「勇気」がなければ価格は変えられない
3.過去の成功がもたらした「しがらみ」がブランドをつぶす
4.日本企業がコミュニケーション下手な本当の理由
5.会社組織には「規模の経済」は通用しない
6.幸せを感じるために敢えて小さな企業で働く
1.「顧客志向」と「売上」との相関関係は低い
2.「勇気」がなければ価格は変えられない
3.過去の成功がもたらした「しがらみ」がブランドをつぶす
4.日本企業がコミュニケーション下手な本当の理由
5.会社組織には「規模の経済」は通用しない
6.幸せを感じるために敢えて小さな企業で働く





日本企業は価格戦略が下手だという指摘を受けやすい。価格と価値の関係性を示せずにいるうちに、シェアを奪われたり、価格競争に巻き込まれたりする。
企業は消費者調査をして、その分析をもとに、価値に見合った価格を算出する。しかし消費者は、それほど厳密に判断して購入を決めているわけではない。また消費者は、価格から価値を判断することが多い。自社商品に、価格に見合う価値(競合からの差別化)があると信じるならば、消費者がそのように知覚してくれるようコミュニケーションを工夫する必要があるだろう。
企業のトップや、論理的思考が得意な人が失敗するのは、自分では気づかないまま、感情や過去のパターン認識に影響を受けているからだ。エリート意識が強かったり、自分の判断に自信をもっているからこそ、無意識の領域でバイアスがかかっていることなど自分には絶対にありえないと思ってしまう。だが、それが間違いのもとになる。感情やパターン認識によるバイアスがあることを認識し、それを踏まえた判断をすべきだ。
選択には犠牲がともなう。経営者は多くの場合、トレード・オフの覚悟をして、勇気をもって選択しなければならない。しっかりトレード・オフができる経営者は、感情に乏しい、冷たい人なのではない。感情を理性で抑えることのできる人なのだ。