『プロデューサーシップ』 ‐創造する組織人の条件
著 者:山下 勝
出版社:日経BP社
発 行:2014/11
定 価:1,900円(税別)
出版社:日経BP社
発 行:2014/11
定 価:1,900円(税別)
【目次】
1.優秀なプロデューサーの行動
2.プロデューサーの役割
3.組織変革とプロデューサーシップ
4.起業家活動とプロデューサーシップ
5.プロデューサーシップを妨げるもの
6.プロデューサーシップを推進するもの
7.プロデューサーになる
8.プロデューサーを育てる
1.優秀なプロデューサーの行動
2.プロデューサーの役割
3.組織変革とプロデューサーシップ
4.起業家活動とプロデューサーシップ
5.プロデューサーシップを妨げるもの
6.プロデューサーシップを推進するもの
7.プロデューサーになる
8.プロデューサーを育てる





組織の中でのキャリア形成には、伝統指向、独創指向、共創指向という三つのタイプがある。会社の価値観に素直に従ってキャリアをつくるのが伝統指向だ。独創指向の人材は、周囲の人々の価値観を批判気味に見ながら、自分自身の価値観を形成していく。
共創指向の人材は、特定の仲間と仕事をするなかで課題を見つけ、それを解決するために他の人と協働を始めることで、新たな価値観を共有する。三つのタイプのうち、独創思考と共創指向が、プロデューサー型人材が育つキャリア形成だ。
ハリウッドの映画プロデューサーは、監督やスタッフ、俳優の豊富なバラエティの中から、さまざまな組み合わせを試みる。その組み合わせの中から新しいものを創造していくのだ。そうした「組み合わせ」の中から創造性を生み出すのが一つの方法だ。
一方、日本の映画業界では、人材が不足していることは否めない。組み合わせは限られてしまう。そこでもう一つの方法が考えられる。組み合わせは変えずに、むしろ“代わりがいない”属人的な仕事のなかで創造性を発揮するのだ。代わりがきかないがゆえに、かえって分業の境界を崩すことができる。職域がクロスオーバーするなかで新しいものが生まれてくるのだ。こうした関係性(キャリア連帯)をベースにするのが日本的なプロデューサーシップといえる。