『クロネコ遺伝子』 ‐生き続ける「小倉昌男」イズム
著 者:岡田 知也
出版社:日本経済新聞出版社
発 行:2014/11
定 価:1,400円(税別)
出版社:日本経済新聞出版社
発 行:2014/11
定 価:1,400円(税別)
【目次】
1.こだわり続けた原点
2.見つめていた心
3.やさしく言う天才
4.生き続けるから遺伝子
1.こだわり続けた原点
2.見つめていた心
3.やさしく言う天才
4.生き続けるから遺伝子





小倉昌男氏は、経営において「心」を重視していた。幹部や社員には、頭でっかちな経営用語を使わずに、心で理解できる「ひらがな言葉」で語りかけた。そして、知識ではなく「考え方」を重んじた。「考え方」は、頭で身につけようとしても、その人自身の考え方にはならない。それゆえ、小倉氏は、分かりやすい言葉で話しかけ、相手が心で理解、納得できるようにしたのだ。どんなに優れた「考え方」でも、その人自身のものになっていなければ、急な事態に対応できない。
小倉氏は消費者という言葉を嫌い、顧客のことを「生活者」と呼んだ。宅急便という自社のサービスが、生活者のなかにどのように溶け込んでいるか、笑顔のきっかけになるか、身近に感じてもらえているか、といったことを常に気にした。会社の利益よりも、生活者の都合をまず考える。宅急便のマークに込められた、親猫が子猫(お客さんの気持ちが込められた荷物)を大切にする「心」こそがクロネコ遺伝子の正体なのかもしれない。