『人と企業はどこで間違えるのか?』 -成功と失敗の本質を探る「10の物語」
著 者:ジョン・ブルックス
訳 者:須川 綾子
出版社:ダイヤモンド社
発 行:2014/12
定 価:1,800円(税別)
訳 者:須川 綾子
出版社:ダイヤモンド社
発 行:2014/12
定 価:1,800円(税別)
【目次】
1.伝説的な失敗
2.公正さの基準
3.ゼロックス、ゼロックス、ゼロックス、ゼロックス
4.もう一つの大事件
5.コミュニケーション不全
6.最後の買い占め
7.二つめの人生
8.道化の効能
9.束の間の大暴落
10.営業秘密の変遷
1.伝説的な失敗
2.公正さの基準
3.ゼロックス、ゼロックス、ゼロックス、ゼロックス
4.もう一つの大事件
5.コミュニケーション不全
6.最後の買い占め
7.二つめの人生
8.道化の効能
9.束の間の大暴落
10.営業秘密の変遷





第1章「伝説的な失敗」では、自動車メーカーのフォード社の歴史的失敗の原因を探っている。1957年同社は新車「エドセル」を売り出した。だが、販売台数は悲惨な結果に終わった。
失敗の理由として、マーケティングに組織の都合や個人の思惑が反映されてしまったことに加え、市場投入のタイミングが悪かったことが指摘されている。製造が決まってから発売までの時間が長すぎたため、時代の空気や消費者のニーズが変わってしまったのだ。
不祥事に手を染めたウィリアム・ジンの上司だったロバート・パクストンは清廉潔白な人物だったが、部下へのコミュニケーション能力に欠けていた。ジンはパクストンの命に背き、別の二人の上司、ヘンリー・アーベンとフランシス・フェアマンによる正反対の命令に従った。この二人は、ジンによれば「コミュニケーションの達人」だった。
後に副社長に昇進したジンは改心し、不祥事からは足を洗った。だが、今度は彼の部下が価格協定に関わっていた。ジンがその部下に対して不正行為を禁じたにも関わらず。
ジンは「何度も繰り返し命令するだけでは不十分。『なぜ法に従うべきなのか』という経営理念を説いて聞かせるべきだった」と反省している。