『スマート・テロワール』‐農村消滅論からの大転換
著 者:松尾 雅彦
出版社:学芸出版社
発 行:2014/12
定 価:1,800円(税別)
出版社:学芸出版社
発 行:2014/12
定 価:1,800円(税別)
【目次】
1.成長余地があるのは農業・農村
2.「瑞穂の国」幻想を捨て、スマート・テロワールを構築する
3.スマート・テロワールの思想
4.スマート・テロワールと地元愛
5.スマート・テロワール構築の鍵
6.スマート・テロワール構築のマニュアル
7.スマート・テロワールを支える仕組み
8.農村の文明開化
9.アルカディアへの道
1.成長余地があるのは農業・農村
2.「瑞穂の国」幻想を捨て、スマート・テロワールを構築する
3.スマート・テロワールの思想
4.スマート・テロワールと地元愛
5.スマート・テロワール構築の鍵
6.スマート・テロワール構築のマニュアル
7.スマート・テロワールを支える仕組み
8.農村の文明開化
9.アルカディアへの道





著者は日本の市町村を独自の基準によって、「大都市部」「農村部」「中間部」、と三つの層に分けている。
「スマート・テロワール」とは、その農村部と中間部を、自然環境や歴史的なつながり、経済圏などで一体感のある地域にまとめていき、100?150ほどの自給圏をつくろうという構想だ。各地域ユニットでは、食料、住宅(木材)、電力も地産地消が原則で、ユニット内の物質循環、産業循環、経済循環が可能な新たな経済圏を作り上げていく。地域住民・消費者は、供給者である農家・食品加工業者とともに、地域の将来像を描く仲間なのだ。
また、収穫した作物の加工場を各地域につくることで、市場経済によって分断された消費者をまとめ、農村コミュニティを紡ぎ直せる。地域住民が食の安全と健康を確認できる地元産に期待し、農家と加工業者がその期待に応えられる仕組みをつくればよい。そうすれば、為替レートにも商品相場にも影響されない自給圈ができ、地域内で理想的な循環型社会が形成されることになる。