『稼げる観光』 ‐地方が生き残り潤うための知恵
著 者:鈴木 俊博
出版社:ポプラ社(ポプラ新書)
発 行:2015/07
定 価:780円(税別)
出版社:ポプラ社(ポプラ新書)
発 行:2015/07
定 価:780円(税別)
【目次】
1.『稼げる観光』にまで発展した、上勝町の葉っぱビジネス
2.『稼げる観光』の見つけ方
3.「また来たい!」「もっといたい!」と思わせる法則
4.2020年に向けての訪日外国人旅行者戦略
1.『稼げる観光』にまで発展した、上勝町の葉っぱビジネス
2.『稼げる観光』の見つけ方
3.「また来たい!」「もっといたい!」と思わせる法則
4.2020年に向けての訪日外国人旅行者戦略





徳島県上勝町は、徳島市内から車で1時間かかる農村だが、そこで暮らすおばあちゃんたちがいきいきと働く姿はCMにもなり、現在、上勝町を訪れる観光客は年間8万人を超える。
上勝町では、1981年の大寒波で産業の大黒柱であるミカンが全滅するという大惨事があった。その難局を乗り越えるため、農協職員だった横石知二氏が「お年寄りや女性でもできる農業」として考えたのが、料理を彩る青モミジや笹などの「葉っぱ」の収穫だった。これらの「つまもの」をきれいにパックした商品は『彩(いろどり)』と名付けられ、大ヒットしたのである。
これからの「観光」は、消費者のニーズに合わせ、ますます多様化、細分化していくことが予想され、仕掛ける側にも柔軟な発想が求められている。
一例として、徳島県阿波市では、きれいに手入れをした自分の庭を見てもらう「オープンガーデン」が人気となりつつある。庭をつくった本人からすれば、庭を褒めてもらうだけで大満足だろう。しかし、近くの観光施設や商業施設と連携してさらなる誘客を図り、地元の名物である『たらいうどん』の広報を兼ねた「たらいガーデニング」などで「稼げる」形を作ったらどうかと著者は提案する。“人”の能力をみつけて、それをもっと活かすことこそプロデューサーの仕事である、という。
また、どんな“人”を呼んで楽しませたいのか。この発想がないと、アイデアはひとりよがりなものになってしまう。ひとりよがりなものには誰も足を運ばず、お金も払わない。「観光」の発想は、まず“人”という対象ありき、これが鉄則である。