誰も置き去りにしないデジタル社会へ ~DKC・DSC~

わが国政府がSociety5.0を提唱し久しいですが、国民がデジタル社会をあまり実感できないのは何故でしょうか。原因は多岐に亘りますが、デジタル社会に関する国民への教育が乏しく国民自身の学習も足らず、デジタルデバイドが拡大し続けていることは看過できません。
わが国の道のりを振り返ると、江戸時代後期から明治維新にかけてSociety 2.0農耕社会からSociety 3.0工業社会への変革がありました。江戸時代中期には読み書き計算能力が生活の豊かさを左右するとされ、名主・僧侶・医師・神官・武士らが主宰する「寺子屋・私塾」が各地に設けられ、士農工商の身分を問わず地域で子供や若者の学びを促進する活動が展開されました。読み書き算盤をベースに、その時代に広まった考え方・常識を共有し、人としてどうあるべきか考え自分のためでなく他人のために行動する気持ちを養ったとされます。
この時期、太平の眠りを覚ます黒船来航等諸外国の脅威に見舞われる中、わが国が安全保障を確保できたのは、寺子屋等で培われた高いリテラシーによりレジリエントな地域社会が築かれ、身分を問わない「学び合い」という土壌が工業社会への急速な近代化を支える人材を供給する社会の底力となった、と言っても過言ではないのではないでしょうか。

第二次世界大戦敗戦により壊滅的な打撃を受けたわが国の社会は、米国等連合国の支援の下、製造業を軸にSociety3.0工業社会での高度経済成長により急速に復興し、Society 4.0情報社会からSociety 5.0デジタル社会への変革が見込まれていました。しかし、いわゆる「失われた30年」での停滞もしくは後退の中で課題は先送りされ改革は一向に進まず、デジタル人材が不足しデジタル変革(DX)も進まない中でCOVID-19パンデミックやロシアのウクライナ侵攻が勃発、レジリエントではない社会が露呈してしまいました。働く人の収入は増えないどころか逓減していますが、厳しい見方をすれば、変化の激しい時代に対応する国民への教育が乏しく国民自身の学習が足らず、国民のSociety 4.0情報社会、Society 5.0デジタル社会への対応力が不足しているのです。

AVCCは国民ひとり一人の学習不足を、地域や企業といったコミュニティ単位で学び合うデジタル公民館活動を提唱し、誰も置き去りにしないデジタル社会を目指し、次のようなデジタル社会への参加フローチャートを基に活動を進めております。

誰も置き去りにしないデジタル社会は、日常生活や日常のしごとの中で営まれるもので、講師専門家のレクチャーを聴いて実現するものではありません。AVCCでは以下の活動を進めていきます。
まずは、デジタル社会に参加する力をセルフチェックするDKC(デジタル活用力チェック)でご自身とご自身が所属するコミュニティの強み弱みを把握しましょう!DKCで高いスコアの方はDSC(デジタルしごと力チェック)でご自身の学習を深め、TAボランティアとしてコミュニティの底力の向上に寄与してください。

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