2012「故郷創世コンソーシアム」

【人と人の絆と地域の再生】2012「故郷創世コンソーシアム」

 H23年度の「ICTを活用した生涯学習支援事業」(文科省委託事業)の経験を生かし、都心(霞が関等)と被災地の公民館を結ぶ連携事業として "故郷創世学習コンソーシアム"を組織、4、5、6、7月の復興支援ITボランティアと連携し取り組みました。  主な目的は以下の5つです。
  ① ICT活用プラットフォーム整備
  ② 住民のICTリテラシー向上
  ③ コミュニティリーダー育成
  ④ 自立、奉仕、助け合いによる全員参加のコミュニティづくり
  ⑤ 資源の顕在化とPBブランド商品開発を立ち上げ
 具体的には前年度集めた義援金を活用し、岩手県大船渡市の末崎町地区公民館(ふるさとセンター)に以下の3つを整備し、KK2と末崎地区公民館をネットワークでつなぎました。
  ① パラボラアンテナ+STB設置による通信衛星受信環境を整備
  ② ADSL回線と無線LANによるインターネット環境を整備し、住民用インターネットパソコンを2台設置
  ③ テレビ会議(復興支援ITボランティア事業関連で別途導入)の開通
まっさき・元気村・KK2の連携
 これにより、主なKK2プログラム「霞が関寄席」「霞が関ミュージックサロン」「復興まちづくりシンポジウム」「エキスパート・スタジオ」等を末崎地区公民館と長洞元気村仮設住宅集会所にライブ配信しました。

 また、末崎地区公民館に設置した住民が自由に使えるパソコンは、KK2より有害ソフトのフィルタリングや使用状況の遠隔管理を行い、利用時間の内訳は下記の通りとなっています。非常に良く利用されました。
末崎地区公民館設置PCの利用時間
“復興まちづくり”シンポジウム
 本プログラムでは、3.11東日本大震災発災以降の復興プロセスと取り組みについて、大船渡市末崎地区公民館近藤均氏、陸前高田市長洞元気村村上誠二氏、復興支援ITボランティア総括池本修悟氏、復興庁岡本全勝統括官よりお話をいただきました。被災地の地域再生に挑むコミュニティーリーダー、被災地にボランティアを送るNPOリーダーと復興庁責任者が同じテーブルで議論や意見交換をする有意義な場となりました。

「ICT活用によるまちづくり」「公民館の役割」「公平性と平等性の壁」「地域再生人材の育成」「自然と人間の折り合い」といったテーマに沿って発表と意見交換を行い、復興まちづくりに向けた自助、共助、公助、官民連携協力の必要性などが話し合われました。当日の参加状況は、下記の通りです。

復興まちづくりシンポジウム