2015年度第3回「デジタル公民館まっさき」活動

2015年度第3回「デジタル公民館まっさき」活動

収録日2015年 9月26日(土)~27日(日)

収録時間

セミナーパンフレット アンケート結果
大船渡市末崎町地区公民館を拠点に、公民館に期待される自治活動、社会教育活動を地元のみなさんとKK2が募集する活動メンバーが協働で実施することとし、学習活動、地域活動、土曜日等の子ども対応活動などに取り組みます。

参加いただく活動スタッフの皆さまには、毎回、住民の方々のICT活用を支援することとし、パソコン・インターネットのお困りごとの相談に対応いただきます。同時にまっさきの暮らしや文化に触れる場としてフェース・ツー・フェースのコミュニケーションの場でもあります。
2015年度第3回「デジタル公民館まっさき」活動

INDEX

  • 大船渡温泉は三陸復興に必ず役立つ1000年続く事業 (46分54秒)
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  • 質疑応答編 (29分12秒)
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出演者紹介

  • 「パソコン・インターネットよろず相談活動」では、食堂のメニュー作成の支援を行います。また、地域の人と活動スタッフが一緒に学ぶ「まっさきに学ぶ!」では、地元で養殖漁業、温泉旅館経営を営む方をゲストに迎えて第3回まちおもいトークを計画しています。刻々と移り変わりゆく被災地も視察します。
    *詳細はパンフレットをご覧ください。

2015年度第3回「デジタル公民館まっさき」活動 詳細情報

日程 2015年 9月26日(土)~27日(日)
募集人員 アソシエイト、リーダー、シニアの各世代 男女8名程度を予定しています。(ただし、状況によって人数は増減する場合もあります。)
活動スタッフ(参加者)について 活動スタッフは「デジタル公民館まっさき」活動の趣旨・目的・内容に賛同し、事前打合せへの出席、活動アンケート報告の提出等を含め、スケジュールに沿った行動・協力をしていただくことが条件となります。
また、活動地域は被災後4年を経過、災害公営住宅の整備や防災集団移転住宅団地の造成や戸建住宅建設計画が進み、ようやく被災前の生活に戻りつつある方や見通しがつきつつある方が出てきてている一方、まだ先が見えない方もおられ、複雑な状況が続いています。
よって、活動スタッフには傾聴力がある方、コミュニティづくりに関心のある方で日常生活や学業、仕事、その他の活 動でパソコンやインターネットを活用している
参加費 ボランティア保険代(未加入の方:1,000円 天災Bプラン加入必須)
※事前説明会の際に東京都社会福祉協議会のボランティア保険への加入手続きを代行します。(2017年3月末まで有効です。)
※現地までの交通費(新幹線)、レンタカー費、宿泊費は主催者負担とします。
事前ミーティング 日時:平成27年 9月24日(木)19:00~20:30
会場:霞が関ナレッジスクエア「ラウンジ」

役割分担、新幹線往復チケット配布、未加入者ボランティア保険手続きなどを行います。
※活動スタッフのみなさんには、事前ミーティングに必ずご参加をお願いしています。
申し込みについて 上記「セミナー申し込み」ボタンよりお申込み下さい。

お申込みいただいた方の中から、目的、経験、専門性、年代のバランス等を考慮し活動スタッフを決定させていただきます。「被災地」に行ったことがないので一度行ってみたいという趣旨の参加は、ご遠慮ください。また、事前ミーティングへの出席を前提にお申し込みください。

参加決定のご連絡は「9月16日(水)」締切後「9月18日(金)まで」にお申し込み者全員にメールまたは電話でお知らせします。
主催 大船渡市「デジタル公民館まっさき」運営協議会
事務局・問合わせ先 一般財団法人高度映像情報センター(AVCC)
霞が関ナレッジスクエア(KK2) TEL:03-3288-1921

大船渡市「デジタル公民館まっさき」 平成27年7月活動報告

 平成27年度「学びを通じた被災地の地域コミュニティ再生支援事業」(復興庁・文部科学省委託)として取り組んでいる「デジタル公民館まっさき」9月活動(9月26日―27日)の概要を報告します。

 今回の特徴は、活動スタッフに細浦復興朝市のボランティア経験者で、千葉大学大学院に研究生として留学している女性2名に参加いただいたこと、内田地域の津波避難訓練に活動チームも参加させていただいたことで、デジタル公民館まっさき活動と細浦地区再生協議会の連携が実現できたこと、並びに「まっさきに学ぶ!」シリーズに、地元で海産物の養殖や温泉宿泊施設の海楽荘と大船渡温泉を経営する志田豊繁オーナーにご協力いただいたことでしょうか。志田オーナーのお話は、地元まっさきの事業家ならではの内容で、地元の方にも活動メンバーにもこれからのまっさき・大船渡を考える上で、とても示唆に富むものでした。10月中には動画を公開しますのでご期待ください。

 また、「パソコン・インターネットよろず相談」では、ニーズの増えている「エクセル」を用いた名簿づりや会計報告書づくりに備え、ネットで練習できる映像コンテンツを開発して取り組んだところ、こちらの準備に呼応するように「エクセル」を学びに来た方が数人いて、成果に繋がりました。

1.活動スタッフ参加者

参加者:13名(内訳)
  • ~19歳 0名
  • アソシエイト層(20~34歳) 3名
  • リーダー層(35~49歳) 3名
  • シニア層(50歳~64歳) 6名
  • 65歳以上 1名

*男女別では男性9名、女性4名、アソシエイト層のうち2名は大学院の研究生で日本に地域計画を学びに来た中国人留学生でした。

内訳円ブラフ

2.活動場所

活動場所:大船渡市末崎地区公民館 (大船渡市末崎町)
宿泊場所:海楽荘・大船渡温泉(岩手県大船渡市大船渡町字丸森29ー1)

3.活動スケジュール:2015年9月26日(土)~27日(日)

活動スケジュール:2015年9月26日(土)~27日(日)

4.9月26日(土) 活動概要

(1)陸前高田市 奇跡の一本松・かさ上げ工事現場・タピック45視察 11:15~12:30

(スタッフ参加者 12名)

 9月いっぱいでかさ上げ工事は終了し、巨大ベルトコンベアーによる土砂搬送システムが撤去されるというニュースが流れていて、戦後のダム建設現場を思わせる荒涼たる風景も次に来たときには変わっているのでは、という状況での視察でした。今回は、往復30分で奇跡の一本松を間近に見学するコースと、被災前に道の駅「高田松原」だった震災遺構「タピック45」見学コースの二手に分かれて視察を行いました。視察中に大地震・大津波が発生すると逃げ切るのは極めて大変ということで、一本松へのアプローチに大きい避難看板が新しく建てられていたのが印象的でした。タピック45には津波の生々しい爪痕がそのまま保存されており、しばし無常感を噛みしめる視察となりました。

奇跡の一本松を間近に見学
震災遺構「タピック45」見学
(2)パソコン・インターネットよろず相談  13:30~16:00

場所:末崎地区公民館(ふるさとセンター)2階会議室
(現地参加者 8名/スタッフ参加者13名)

今回、エクセルを使った名簿作りや表計算のニーズに対応する計画でしたが、館報まっさき9月号の案内を見て、早速、エクセルを覚えたいという人が来られ、良かったです。また、聞きたいことをたくさん箇条書きにして持ってくる方もいて、比較的参加者は少なかったのですが、おしゃべりしながらお困りごとの解決、覚えたいことをサポートしました。また、5月、7月同様、参加者の方には、今回の参加の目的・取り組んだこと・達成状況などの学習履歴を残す「参加者カルテ」を作成させていただきました。以下、主な対応内容です。

  • パソコン重いので軽くしてほしい
  • Windows7~10にアップグレードしてほしい
  • 無料の家計簿ソフト使いたい
  • IEを開くと不要な画面が次々と表示されて困っている
  • 不要なメールがたまったので削除したい
  • フェイスブックのログインができなくなった
  • エクセルの表計算を覚えたい
  • フェイスブックで碁石海岸の植物を紹介したい
  • ウィルスチェックの方法覚えたい
  • メール書いていたら消えてしまった。どうしたらいい
  • 表の挿入と編集を覚えたい
  • デジカメで動画撮影したい
  • ディスクトップの壁紙の変更方法を知りたい
  • 遠くに住む娘とやりとりしたいのでスカイプの設定をしたい
  • CD-R、DVD-Rについてコピー方法などを理解したい
・・・・・などなど。
エクセルに関心のある方は下記を参照ください。

「初心者向け! “しごと”がはかどるExcel(エクセル)活用術」

  • すごいぞExcel(7分57秒 動画)
  • 名簿をつくってみよう(16分48秒 動画)

以上のほか、今後、「名簿の編集」、「計算書」、「グラフ表示」のコンテンツを公開する予定です。

(3)どこ竹@武蔵野三鷹 まっさき竹とんぼグループ ミーティング 13:30~16:00

(現地参加者 5名/スタッフ参加者 1名)
場所:末崎地区公民館(ふるさとセンター)1階フリースペース

高齢シニアの地域の出番づくり、地域貢献としてはじめたシニアのグループ活動、順調に根付いているようです。末崎町など近隣にお住いのメンバーが菓子缶などのブリキを材料にした「とまりとんぼ」づくりに熱心に取り組んでいました。とんぼの型を用意したり、ビールのアルミ缶を使った超軽量のとまりとんぼや、竹材による「とまり蝶々」も登場、相変わらず創作意欲旺盛でした。11月7日―8日の末崎町文化祭には昨年に続いてブース出展して活動を広くPRすると、意欲満々でした。
竹とんぼに関心のある方は下記をご参照ください。

  • 2013.03.06 竹とんぼ教室の準備と進め方(進め方編)
  • 2013.03.06 竹とんぼ教室の準備と進め方(準備編)
  • 2012.09.01 かんたん竹とんぼの作り方
(4)まっさきに学ぶ! 第3回 まちおもいトーク 18:30~20:30

(現地参加者 17名<35歳~49歳4名、50歳~64歳1名、65歳以上10名、不明2名>、スタッフ参加者13名)
場所:末崎地区公民館(ふるさとセンター)2階会議室
語り部 志田 豊繁 氏 (株)碁石温泉・(株)海楽荘代表取締役
司会進行 志田 仁 氏(碁石地区在住)

志田豊繁オーナーは、自分を子どものころから良く知っている地域の方々や学生時代の先生、活動スタッフを前に、なぜ温泉旅館にこだわってきたのか、リスクを背負ってでも大船渡温泉を立ち上げたワケ、養殖業や観光業・日帰り温泉についての経営者としての考え、ご両親への感謝などわかりやすく語ってくれました。

  • 事業・企業の使命・目的
  • 日本の老舗といわれる企業と、老舗が長く続いている理由
  • 仕事をするうえで大切だと思うこと・・・そして最後に大切なのは「無欲」なこと
  • ピンチのとき、かじきまぐろのカマ料理を開発したり、温泉の発掘にチャレンジしたりして、何回もピンチを切り抜けてきた。ピンチはチャンスなんだ。
  • 大船渡温泉は地元の人に安い料金(公衆浴場料金)で温泉を楽しんでもらうことを主眼にしている。経営は宿泊と宴会で成り立つようにしている。よって、個人の入浴利用者にゆっくりしてもらうふうにはいかない。
  • ボイラーにはタカハシキカン製の木屑焚きボイラーを導入。燃料は地域の製材工場からでる端材を利用している
  • まっさきの暮らしの基盤は、わかめやホタテなどの養殖漁業であり、観光業はこの海の恵みの良さを知ってもらうツールに位置づけている。
  • 中学生の卒業文集が出てきたので、それを見たら、将来の夢は「ホテル経営者」で、経営するホテルの名称は「国際海楽ホテル」だった。
  • 日本に温泉業が誕生したのは1000年以上も前、地域に貢献するために誕生した。
  • 大船渡温泉は三陸復興のシンボルとして1000年続く事業にしたい

などなど、これまでの経緯、日頃思っていること、考えていることを率直に語っていただきました。
また、会場からの質問

  • ご両親が健在だったらどんな大船渡温泉になっているとおもうか
  • 事業経営には見切ることもこだわり続けることも重要、ということですが、両社のバランスは
  • 東京での修行生活で良かったこと、良いとは言えないこと、戻って役に立ったことは
  • 損益計算など経営バランス感覚に素晴らしいものがあるが、それはどこで身につけたのか
  • お座敷でゆっくりできない個人の温泉利用を改善できれば、もっと温泉利用が増えるのでは
  • 大きな借金をして事業を立ち上げた決断力や実行力はどうやって身についてきたのか

・・・・・・などにも率直なお話をいただきました。

5.9月27日(日)  活動概要

(1)早朝視察研修 内田地域大津波避難訓練参加(長源寺3・11津波到達点視察・細浦復興朝市視察含む) 6:30~8:30

(スタッフ参加者13名)

27日午前6時25分に三陸沖に大地震が発生、30分、大船渡市より大津波発生警戒警報・避難勧告が発令されました。活動スタッフも末崎町内田地域公民館前に集合、内田地域自主防災本部(梅沢 肇 本部長)の大津波避難訓練に参加。安否確認に立ち会った後(避難者25名、自宅避難者10名、合計35名の無事確認)、この日の訓練メニュー、避難本部のテント設営と弱者救出に必要な竹と毛布による応急担架づくりを体験。訓練終了後は、隣接する長源寺(当時の一時避難場所)にある3.11津波到達点の碑、明治29年の津波被害者の碑などを視察。谷山誠志住職にお話を聞きました。3.11の大津波発生時、高台の長源寺には約200名が避難。うち100名を長源寺本堂で、残りの100名は近くの施設に分割して、細浦漁港に面した低地に住んでいた住民や海産物加工場の従業員の方々の受け入れを行ったとのことでした。

細浦復興朝市は、今回は大船渡温泉の軽トラ市、大船渡長洞仮設住宅大同窓祭(復興庁心の復興事業)と日程が重なった関係でしょうか、いつもより出展者が少ない様子でしたが、主催者である細浦地区再生会議の1個100円のホタテ販売、千葉大学ボランティアによる飲み物販売が気を吐いました。

(2)パソコン・インターネットよろず相談  9:00-12:00

場所:末崎地区公民館(ふるさとセンター)2階会議室
(現地参加者 8名、見学者1名/スタッフ参加者13名)

前日に続いて8名の方に参加いただき、エクセルによる名簿作成やパソコンのバージョンアップに取り組みました。

(3)小河原地区被災地視察と跡地利用計画 14:30~15:30

(現地参加者 1名、見学者1名、スタッフ参加者13名)

小河原地区被災地(大田団地後)訪問。新沼眞作館長に、塩田が新興住宅地になった地域の歴史、255戸中170戸が全壊し、10戸が半壊後取り壊され、29人が亡くなった(末崎町全体で61名)被災時の様子、梅神から門之浜に抜ける、第2防潮堤を兼ねた嵩上げ新設道路計画、跡地利用計画について図面を示しながらご説明いただきました。気候温暖、風光明美、見晴しもよく、まっさきの「湘南」をセールストークに使われた場所には、内陸地方からの移住者が多かったため、津波体験の語り継ぎがなく、末崎町の被災では最多の犠牲者を出してしまったということでした。

現在、28年3月末確定に向けて、新設道路の建設、跡地利用計画などが検討されており、計画書の策定途上だが、住民の強い要望と大船渡市の意向との調整が思うように進んでおらず、跡地利用計画は遅れている。住民側が内陸部等からの野球やサッカーなどのスポーツ練習を誘致できる施設やグランドの整備を要望しているのに対し、市側は「多目的広場」としての利用に留めたいと考えている模様ということでした。