『なぜあの人はいつも助けてもらえるのか』 (藤巻 幸大 著)

『なぜあの人はいつも助けてもらえるのか』

『なぜあの人はいつも助けてもらえるのか』  (藤巻 幸大 著) 

著 者:藤巻 幸大
出版社:PHP研究所
発 行:2013/12
定 価:840円


【目次】
 1.なぜあの人は可愛がられるのか
 2.いますぐ実践できる11のテクニック
 3.夢を語れる人になろう

  • ■上司や取引先など周囲から「可愛がられる」ための25のヒントを紹介

     上司や取引先から信頼されれば、やがて大きな仕事を任されるなど、人から「可愛がられる」ことはビジネスにおける成功の秘訣の一つであり、自身の成長にもつながる。また普段から可愛がられていることで、いざというときに助けてもらえる。本書では、著者が経験の中から学んだ、可愛がられるための25のヒントが紹介されている。
     可愛がられるためのポイントの一つとして挙げられるのは、喜怒哀楽を素直に表現すること。もともとわがままで未成熟な人でないならば、ある程度自分の感情をストレートに出した方が、「自分」というものを相手に理解してもらいやすい。
     また、イレギュラーな業務や雑用など、人が嫌がる仕事を率先してこなすことでも好感度は上がる。派手で目立つ仕事でなくとも、日常の業務をスムーズにしたり成果を上げる土台をつくったりなど重要な仕事は数多くあり、必ずそれを見ている人がいる、と認識することが大事だ。

  • ■自分の個性・適性を認識し、軸をぶらさずにいることで信頼が得られる

     競争や勝ち負けを重視する価値観に染まりすぎないことも、「可愛がられる」ためのコツの一つだ。人間には誰しも個性や適性がある。それを一つの価値観のもとで優劣をつけるがゆえに競争が発生する。だが、各自が社会の中で自分の役割を担っているのだと考え、さまざまな考え方・価値観を互いに認め合い、協力し合うことで大きな成果というのは生まれるのだ。であるならば、我々一人ひとりが自分の個性・適性と役割を認識し、自分の目標やこだわりをもって働くことこそが重要になるはずだ。そのように「自分ブランド」を持ち、軸をぶらさずにいる人が、周囲からの信頼を得られるのである。
     つまらないプライドを持たないことも大事。小さなプライドにこだわらなければ「打たれ強い人」にもなれる。この「打たれ強さ」も「可愛がられる人」に共通してみられる特徴だ。多少突っ込まれても意気消沈せずに前向きに捉える人は、将来伸びる人材といえる。

  • ◎著者プロフィール

    藤巻兄弟社代表取締役社長、参議院議員。1960年東京生まれ。上智大学卒業後、伊勢丹に入社。バーニーズジャパンバイヤーを経て、「解放区」「リ・スタイル」「BPQC」などを立ち上げ、カリスマバイヤーとして知られるようになる。2003年、福助株式会社代表取締役社長、2005年、株式会社セブン&アイ生活デザイン研究所代表取締役社長に就任。現在、株式会社シカタエグゼクティブ・プロデューサー等を兼任している。