『40歳からは、小さいことにくよくよするな。』(横山信治 著)

『40歳からは、小さいことにくよくよするな。』

『40歳からは、小さいことにくよくよするな。』(横山信治 著) 

著 者:横山信治
出版社:PHP研究所
発 行:2015/03
定 価:1,000円(税別)


【目次】
1.40歳から人生を豊かにする「考え方」の基本
2.40歳から人生を豊かにする人付き合いの基本
3.40歳から人生を豊かにするお金の基本
4.40歳から人生を豊かにする人格の磨き方

  • ■40歳を過ぎたら、自分の常識を一旦リセットする

     小さなことにクヨクヨしている人が、その先出世したり、成功したりするだろうか。40歳過ぎからは、おおらかに明るく生きることが、後半戦を盛り上げる秘訣なのだ。本書は、40歳で「左遷」された著者が、悩み続けた末にたどりついた、上手く生きるための法則を提示している。
     部下が廊下ですれ違っても挨拶しないと、しきりにぼやいている課長がいた。取引先での商談でも、その愚痴で先方の部長を困らせていた。このように小さなことにとらわれて、その後の商談にまで引きずっていては幸せが遠のくばかりである。では、どうすればいいのか。こちらから先に挨拶すればいい。ほんの少しのプライドを我慢すればいいだけだ。
     人は年齢とともに、「こうあるべきだ」という常識に強くとらわれてしまう。常識を指針にするのは重要だが、それにとらわれると苦しくなる。そこで、40歳を過ぎたら、一旦自分のもつ常識をリセットし、自分の考えと違う人の発想を楽しむ余裕をもとう。

  • ■他人と比べることなく、自分の理想にエネルギーを傾ける

     同じ年代の中で自分より出世している人をみて、羨ましく思うことがあるだろう。しかし、他人と競争しても得るものは何もない。
     40歳を過ぎたら、他人と比べるのではなく、本当になりたい自分を目指す方が健全である。そのためには、現在の自分と、理想の自分を知る必要がある。まず自分が本当にやりたいことを紙に書いてみよう。できるか、できないかは置いておいて、何をやりたいかを考えるのだ。子ども時代の夢を思い出してみてもいいだろう。著者もこの作業をしたが、大半は達成できていた。学生時代の小説家になりたいという夢は、今こうしてビジネス本を書いていることで、その頃の夢が叶っている。こうした子どもの頃の夢が、形を変えて実現したのは49歳のときだ。
     理想の自分を目指すのに早いも遅いもない。自分が一番したいことを見つけたら、最大限のエネルギーを投入しよう。そのときに他人と比べる必要はない。比べる相手は過去の自分なのだ。

  • ◎著者プロフィール

    1982年、日本信販(株)(現・三菱東京UFJニコス)入社。全国No.1営業マンになるも、上司と衝突して40歳の時に左遷。2001年ソフトバンクファイナンスに転職。2014年独立。(株)オフィス・フォー・ユー代表取締役。小学生の頃、最年少プロ落語家としてテレビ、ラジオ、劇場に多数出演。ビジネスパーソンが成功するコツを伝えるため、講演、執筆活動を行う。現在、東京・大阪で毎月1回「横山塾」を開催中。