『「キャリア未来地図」の描き方』
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■目指すのは「AND」キャリア
先の見えない時代、誰もが不安を抱えている。「今の会社でこのまま10年、20年と働いている姿がイメージできない」、「仕事が忙しすぎて、プライベートが充実していない」など、多くの人が同じような悩みを持っている。
それは、キャリア、ひいては人生を「一本道」で考えているからではないだろうか。今の会社がつまらないから、他の会社に転職する、または、忙しすぎる会社を辞めてフリーの仕事を選ぶというような二者択一の「OR」の発想で自分の人生を歩いていこうとするのは、時代錯誤の古い考え方といえる。
本書では、キャリアを「OR」ではなくて「AND」で考えようと提案。キャリアを「ライスワーク(食べるための本業)」AND「ライフワーク(生きがい、やりたいこと)」の2軸で考えることで、何かをあきらめる選択の人生ではなく、積み重ねる人生が広がっていくという。 -
■キャリア未来地図の4つのゾーン
ライスワークとライフワークの軸に「消費か創造か」という視点を加えてみよう。「創造」とは、価値を生み出せる、新しい提案ができるということである。
「キャリア未来地図」では人生を2軸のマトリクスで整理する。ヨコ軸にはライスワークとライフワーク、タテ軸に消費と創造を置き、4つのゾーンについて「ライスワーク×消費」を「労働」、「ライスワーク×創造」を「仕事」、「ライフワーク×消費」を「趣味」、そして「ライフワーク×創造」を「特技」と名付ける。ライスワークは「労働」から出発し、経験を積んで自分で仕事を作るレベルに飛躍できれば、「仕事」になる。また、ライフワークの中で消費に止まっている行動である「趣味」からもう一歩進み、何かを作りそれによって周りを豊かにする活動になれば、それは「特技」である。「仕事」と「特技」を目指してキャリアを磨いていくことで人生は豊かになっていくのである。 -
◎著者プロフィール
原尻 淳一:
マーケティング・コンサルタント。大手広告代理店で7年間マーケティングプランニングを行った後、大手レコード会社に転職しアーティストのブランドマーケティングや新規事業開発を担当。現在はコンサルタントとして活躍中。
千葉 智之:
出逢いの大学学長。大手総合建設会社から総合メディア企業へ転職という異色のキャリアを持つ。転勤で広島から東京に上京し、3年で3000人以上の交友関係を築き、すべての業界に顔の効くコネクターとして活躍。