『「人の上に立つ」ために本当に大切なこと』
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■理想のリーダーになるための21の法則
この人についていきたい、と思わせるものは何か。部下をいやいや従わせているリーダーがいる一方で、部下を心から従わせているリーダーがいるのはなぜか。リーダーのあり方を論じる人と、実際に人を率いるリーダーの違いは何か。その答えは、個人のさまざまな人格的資質にある。 リーダーシップ次第で組織は隆盛もすれば衰退もする。本物のリーダーシップは内面から開発されるべきものである。内面的に理想のリーダーになることができれば、外面的にも理想のリーダーになることができる。 本書では、リーダーシップの世界的権威である著者が、部下から敬愛されている最高のリーダーたちの特長について熟考し、その共通点を探り、すべての偉大なリーダーたちが実践している21の法則をリストアップしている。それぞれの説明の意味を考え、自らを吟味し、一つひとつの法則を自分の人格の中に取りこんで定着させていくことが理想のリーダーへの道となる。
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■勇気は、他のすべての資質を保証する
すべての偉大なリーダーに共通する資質の一つは勇気である。リーダーとしての地位がその人物に勇気を与えるのではなく、勇気がその人物にその地位を与えるのだ。
厳しい決断を迫られたときは、勇気に関する四つの真理を思い起こそう。「勇気は内面の戦いから始まる」「勇気とは、物事を正しくすることである」「勇気は、この人についていこうという気持ちをかき立てる」、そして、「勇気を持つと、人生はもっと広がる」。恐怖心はリーダーに足かせをはめるが、勇気は扉を開けてくれる。勇気は良い始まりだけでなく、より良い未来をもたらしてくれる。
また、「人の話を聞かない人」にリーダーはいない。聞くことには二つの目的がある。一つは人びとと接触することであり、もう一つはそこから学ぶことである。リーダーは、他人の発言で行動を左右されたくないという考えに陥りがちだが、他人の話に耳を傾け、自分を向上させるにはどうすればいいかを学ぶ姿勢を忘れてはいけない。 -
◎著者プロフィール
1947年生まれ。リーダーシップの世界的権威、「世界一のメンター」として知られる。人材育成・組織開発を行うインジョイ・グループなどを主宰。フォーチュン500の有力企業、陸軍士官学校など、ビジネス、軍、政治、スポーツ、国際協力をはじめ、あらゆる分野から絶大な信頼と人気を得ている。『あなたがリーダーに生まれ変わるとき』(ダイヤモンド社)、『これからのリーダーが「志すべきこと」を教えよう』『「戦う自分」をつくる13の成功戦略』『その他大勢から抜け出す成功法則』(いずれも三笠書房)など、70冊以上の著書があり、全世界でシリーズ累計1800万部を記録するベストセラー著者として知られる。