『100%好かれる1%の習慣』 (松澤 萬紀 著)
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■人間関係を変え人生を好転させる1%の習慣
「もう一度会いたい」と心から思える人は、相手がどう思うか、何をすれば喜んでもらえるのかを常に意識して、「相手を気づかう心」を行動と言葉に込めている。やろうと思えば誰もが簡単に実行できることだが、それを習慣化できている人は全体のわずか1%に過ぎない。本書は著者自身のANA客室乗務員としての経験を生かし、この1%の習慣を身につけて自分のファンを増やし、周囲の人間関係を暖かく築きあげ、100%に近い確率で人生を豊かなものに変えていく方法を具体的に解説している。
相手を気づかうといっても、見返りを求めての発想や行動であってはいけない。目先の損得勘定にとらわれず、誰も見ていないところでもこちらから相手に「与えよう」という気持ちでさりげなく行動する習慣を続けたとき、人は大きな好感を覚えてもらい、人間関係の良い縁が広がる。その縁が結果的に大きなチャンスとなって自分に戻ってくるのである。 -
■人の役に立ちたいという気持ちが人生を切り開く
相手に好感を持ってもらえる会話術として、本書では4つのポイントを紹介している。「相手の目を4秒間は見る」、「身体の正面を相手に向けて話す」、「内容を忘れないためだけでなく、話をきちんと聞いているという意思表示も兼ねてメモを取る」、「相手のプライベートにむやみに踏み込まない」ということだ。いずれも相手の立場に立ち、「自分を認めてほしい」という相手の承認欲求を満たすためには欠かせないポイントである。これらを心がけ実行すれば人生は前向きに動きだす。
相手の美点や長所に目を向け、いつもよりも「3割多くほめる」、相手が「言われたら嬉しい言葉」を察知して声をかける、元気な笑顔と挨拶を忘れずに「ありがとう」の言葉を頻繁にかけることも、コミュニケーションの円滑化には必須である。人生を切り開く最短の道とは、人に喜んでもらいたい、人の役に立ちたいという気持ちなのである。 -
◎著者プロフィール
日本コミュニケーションマナー協会・代表。幼少期よりCA(客室乗務員)に憧れ、8回目の試験で念願のCAに合格。ANA(全日空)のCAとして12年間勤務する。ANA退社後は、コミュニケーションマナー講師、CS(顧客満足度)向上コンサルタントとして活動。「笑顔と思いやりからはじまるマナー」を、「3つのK(行動・気づき・心)」ですぐに行動化できることを目的とした人財育成を行う。